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12月31日(日)  平成27年も終わりです。
★仙台教室の稽古日は現在、金土の週2回です。レベルの上がって来ている生徒もいるので、中・上級者クラスを作らなくちゃならないなぁ・・・と考えながらも、時間の捻出が出来ずにいます。又、埼玉のY先生から教えて頂いた数々の技も復習して身に付けて行くクラスを作りたいと思いつつも、ナカナカ皆の足並みが揃わずにいるのが残念です。
★石巻は相も変わらず予約制の個人指導です。ま、こちらはこちらで結構楽しく活動していますが。私の寺(当寺院は法人でなく形態としては自営業なので個人の寺なのです)の周囲道路の着工は早くて平成29年になるそうです。まだまだ多人数に一辺に教える事は出来ない気配です(笑)。
★石巻の個人指導には中学生もいます。彼の場合は武術家になろうと云うのではなく、高校進学や今後の人生の中で「身を守る術ぐらいは覚えた方が良いだろう」との目的なので基礎的な攻防技術のみ教えています。毎回15分程度の短時間ではあり、私も趣味で教えています。長く続く様であれば、対打撃だけでなく様々な状況への対処も教えて行くつもりです(まぁ一寸上品な喧嘩テクですな)。私の本領発揮といった所なので、気楽です(笑)。・・・通常、小中校生を個人的に指導する場合は、ある程度目的に到達した時点で終了とするので、余り長年月に亘って教える事はありません(だって私がシンドイもん)。従って、この『指導日記』にも一々記録をつけたりはしていないのが実情です。
★仙台教室は1月8日(金)からの開始予定です。
★ある生徒が自分が強くなったと過信し始めたのか、少し前からスパーリング時に(先輩相手にも)見ていてイヤな動きをするようになっていたので、久し振りに多少打って差し上げました(笑)。私自身、普段は生徒が隙間を見つけやすいように、当てやすいようにオーバーアクションで動いているのですが、その日は少々腰痛もあって大きな動きをしたくなかったという理由も・・・というのは秘密です(笑)。・・・というか、それで少しでも気付いてくれたら私の頭痛の種も減るのですが(苦笑)。
★日蓮宗系新宗教が今どき『五時八教』を根拠に他宗批判をしていると聞きビックリしました。驚きを通り越して鼻から紅茶を吹き出しました。・・・アタシャぁ、まともな学問として仏教に取り組んで本当に良かったですよ。第一、他派を批判しないと自分を「最高だ」と言えないってのがね、既に底が知れてますよ(笑)。
★29・30日は本堂の掃除と新年の用意をしましたが、29の本堂掃除は(1人だった事もあってか)休憩なしでも6時間近くかかりました。流石に少し疲れました(笑)。
★坊主なんてやってますと、稀にとーんでもない策略に乗せられそうになったりもします。でも、坊主も馬鹿ではありませんし、見破ります。本尊さんに顔向け出来なくなるようなズルには加担いたしません。長年正直に寺院活動をして来て培った信頼こそが財産です。目先の小欲に囚われて、その信頼を崩す様な商業活動の片棒は担ぎません。

という訳で。
門下生の皆さん、武術・武道のお友達、友人達、そして今年も1年お世話になった皆さん、有難うございました。
震災後『ひねもす』を休止しましたので、“悪いトモダチ”のネタを読んで頂く機会はなくなりましたが、連中も相変わらずです(笑)。
来年も宜しくお願い致します。
それでは良いオトシを!

 

12月26日(土)  仙台教室・拳法(打撃)基礎クラス
今夜の道場にはT沢さん親子、S木君が参加。
昨日の稽古同様、宿題を与える為に(笑)今夜は正宗太極拳を細部に亘って練習した。今まで雑だった所、意識がなかった所なども洗い直せたのではないかと思う。それが身についてから、ようやく套路が“太極拳の練習”になります。
最近皆を見ていると、套路を憶え切っていなかったり、何年も前からの課題箇所が直っていなかったり、酷い場合には下手になっていたりと感じます。何の事はない、それは努力不足です。時々、怒鳴りつけようかと思う時もあります(笑)。
今年最後の稽古となる今週は、少し厳しく指導させて貰ったので、来年に向けて課題点をクリアして下さい。
来年は套路の細部をしっかり洗い直し、曖昧な箇所があれば完璧にして頂きたいと思います。新しい事を学ぶと、その前に習った物への取り組みが雑になってしまいがちですが、それでは上達はない訳です。MLでも述べた様に、習えば習う程に稽古しなければならない物は増えて行くのです。
と言われて、「そんなに武術ばっかりに時間割けるかよ!」と反感を持つ人は辞めて貰って結構です。芸事ってのは厳しいモンです(笑)。

さて、
直されたとしても簡単に修正できる動作ばかりではなく、なかなか修正できない動作というのも多い。それで自分のやり易いやり方に戻してしまったりする人もあるものだけれど、それでは絶対に上達はしないのである。何故なら、習う側は名人ではないのであり、自分がやり易いように動作を繰り返して練習していたとしても、それは正しい動作を稽古している訳ではないので、決して名人にはなれないからである(笑)。
私が習った正宗太極拳は、強烈に窮屈な動作だとか、一見無意味に難しくしてあるとしか思えない動作があり、これがナカナカ教えられた通りには出来ないのである。が、そこで“無理だよ!”と諦めず、習った通りに出来る様にと努力していると、それが出来る様になった時には他の技も(先生に見せられただけで)出来ちゃったりするのである。上達の方法論として当会の正宗太極拳は有ると言っても良い位だ。
一緒に習った同輩の中にも、本気で努力もせず、動作の要求が難しいと“無理だ”、“これをやってどうなれるって言うんだよ?”等と諦めて、自分がやり易い様にテキトーにやってしまう人も見て来たが、そんなんは論外なんである(笑)。

 

12月25日(金)  仙台教室・套路(型)クラス
R枝さん、中学生I藤君、A目さん、M子さん、K池君が参加。
①準備体操 ②基本功 ③連環手 ④対錬(天の型。八卦64散手) ⑤套路 ⑥築館心眼流の応用例
金曜クラスは今夜が今年最後の稽古なので、少しキビシメに指導させて貰った(笑)。対錬は、細かい所を注意し、要点を身に付けさせる為に別の技も練習したり、多目にダメ出しさせて貰った。
⑥は幾らか強めに当身を入れさせて貰った。当てられる事で覚えるコツがある。私も随分打たれたものだ。
⑤套路は女性陣は形意剣を、I君は少林拳を、A目さんは対錬の1人練習を、K池君は築館の心眼流を夫々練習。
最後まで残ったA目さんに、套路練習の注意を与えてみた。
稽古は10時30分頃に終了。

 

12月23日(水)
本日は2件、仙台の御祓いに行った。午前中は中野栄、夕方は錦が丘のA目さんのお宅。
御祓い後、勧められるままA目さん宅でお酒をご馳走になった上、泊めて頂いて恐縮。手厚いもてなしに感謝!
約2週間振りにお酒を飲んだ。胃腸の調子が悪く、禁酒していたので(笑)。
“1回飲んだら又クセになるかな?”と思ったが、翌日もお酒を欲しいとは思わず、取りあえずもう暫らくはアルコール休憩を継続(笑)。

 

今週の雑談
「マンダラ(曼荼羅)って何ですか?」と、質問を受ける時がある。
曼荼羅とは、この宇宙にある(存在する)全てのものの関係性を表しているものです。
それ(曼荼羅の言わんとしている内容)は理論的には“アタマ”で理解可能な哲学(考え方)であるけれども、大切なのは曼荼羅を前にして瞑想修行する事によって、それを体感する事です。でないとナカナカ実人生に活きません。
なので曼荼羅(画)はただ神聖視するのではなく、“道具”なのです。
例えれば、太極拳の套路が太極拳なのではなく、套路を通して得るものが太極拳だ、と云うのと同じです。体得してしまえば捨て去って良いものです。
が、それを知らない後続の人達の為に、その道具と使い方(読み解く言語)を教えて行く必要があり、それを伝えて行く、という訳です。

 

今週の読書12月25日
ホセ&ミリアム・アーグエイクス(夫婦)著、『マンダラ』を読む。多分(多分ね)、筆者は専門の宗教者ではなく、研究者なのだろう。それだけに広く浅く、専門家では思いつかないような方向からマンダラを述べている。一寸読み辛い感じがするので、一般の方向けの入門書というよりは、ある程度知識のある人が読んでみるのが良さそう。

12月28日
河合隼雄×中沢新一、『仏教が好き!』を読む。正直、中沢氏は余り好みじゃないし、書名もいささかアレなので迷ったのだが、105円なら買ってみようか・・・と買っておいた本。
「君が当然として疑いもしないモノは実は幻想なんだよ」という所からスタートするのが仏教なんだけれど、その辺りを一般の方々にも解りやすくお話し出来ている本だと思うので、暇潰しにこんなのも一冊読んでみると楽しいかも。もしかすると、新しい視点を与えられたりして予想よりは楽しい読書になるかもですよ。
これは本当に個人的なハナシですが・・・私の印象では(あくまで本からの印象だけど)この中沢という人は自己評価が高くて好きになれない。この人が精神世界に興味を持って日本仏教ではなく、チベットに目を向けたのも、こういう性格の人では日本教団の中では修行しようにも上手くやれっこないし、外国に行って学び、日本にはない物を導入するしかなかったんじゃないか?でなきゃ差別化も計れなかったからじゃないかな?と、同じく自意識過剰なボクは感じるんであります。←って、会った事もない人をメチャクチャ言ってますね(笑)。

 

12月19日(土)  仙台教室・拳法(打撃)基礎クラス
I藤君、S木君、T沢父氏が稽古に参加。クラス開始の20時前には皆が集まり套路の練習をしていた様子。私が道場に入ったのは19時45分位。今夜の稽古は22時に終了。
①準備体操。ま、これはどの武術教室でも行なっていますから説明不要ですね(笑)。
②基本各種。受け方・突き方(手の技)・蹴り技など基本的な数種類を皆で揃って反復練習します。ここで正確な動きを身につけるよう努力します。力任せの数稽古ではイケマセン。
③攻防練習。2人一組(状況によっては3人一組)で基本の形通りの受け、攻撃を読む練習、連打などに対する動きのある練習等を通じて、実際の打ち合いに対して目や身体を慣らして行きます。
④外家拳技術。金曜の套路クラスで練習するのは主に内家拳ですので、ここでは流派に拘らないテクニックを練習する事で、色々な対応・対処・考え方を学びます。
⑤歩法。ステップワークを練習します。単純な物や少し複雑な物など、参加者の錬度(慣れ)に合わせて練習します。これが次の約束組手に繋がります。
⑥約束組手。最も基礎的な方法論を数種類練習します。この内容が、各自の専門拳種によって変化して行くようになっています。組み合わせても面白く、同じ動きでの先攻後攻の別もなくなります。
⑦柔術。古流の関節技や投げ技の基礎を練習します。拳法とは発想の違う所も有りますが、より広い視野を手に入れる為にも学んで損はない上、打撃だけ2時間やると死んでしまうので(体力的に)流れの異なる柔術の稽古で少し体力の回復も兼ねます。
⑧スパーリング。既に説明の通りです。その時々の(相手や己の)体調によっても強度を変えます。何でも有りで実際に当てますが(例え強く打っている様に見えても)相手にダメージが残らない様に互いに加減はします。ま、時には当たり所が悪く悶絶する事もありますが、それは互いの動きの中での事なので多少は止むを得ません。怖い人は全身を防具で固めて下さい。
⑨整理体操。各自で出来るマッサージや、体操、気功など、その時々でやり方は変えています。色々な方法を覚えて役立てて下さい。
どの練習も、それで終わり・それが全て、ではありません。学べばドンドン上があります。深さが増して行きます。最初は、金曜にやっている(特に内家拳)套路と全く動きが違っていると感じるでしょうが、あら不思議、それらが全部繋がっているのだ、とその内解ります。解れば、少なくとももう初心者ではありません。

中国武術(拳法)の手技や足技というと、一寸変わったモノを思い浮かべがちでしょうが、それらは矢張り“基本”が有っての物です。先ずはしっかり基本的な技を身につけましょう。中国拳法以外の古い武道などでも、一寸珍しい技に目が行きがちですが、それも同じく基本有ってのモノですから(笑)。

 

12月18日(金)  仙台教室・套路(型)クラス
R枝さん、中学生I藤君、K池君、M子さんが今夜の道場に参加。
①準備体操、基本功
②基本功の中から2つの動作を、対人で使い方の練習。
③身体を温める為にもジージャオ(対錬套路)の復習。今夜は少々寒かったので運動量の多い物を(笑)。
④蛇拳の最も初歩の手(技)を伝授。皆で練習。その動きの持つ速さと実戦性には、皆に喜んで貰えた様子。危ない技なのでスパーリングでは使用禁止です(笑)。
⑤各自、套路。各々套路を練習して貰い、指導。
M子さんとR枝さんが熱心に形意拳の棍と槍の套路を復習し、10時20分頃に今夜の稽古を終了。

 

今週の雑談・「皆それを充分過ぎるぐらい気付いているのに、止められない世の中」なんて嘆いてみる。
私から見れば、丸きり子供の中学生や高校生が化粧をして当たり前となり、携帯を持たないと同級生達とのコミュニケーションが取りづらくなり、携帯でこそこそ(こちゃこちゃ?)連絡をし合っているから親は子供の友人関係を把握できなくなって犯罪に巻き込まれていたりする。
ではそんな情報過多の世の中で生きている子供達が優秀になっているか?といえば単に頭でっかちになっただけであり、雨が降れば学校に車で送って貰い、体力も気力もない。人間としての性能は間違いなく劣化している。
私が子供のころと比べて便利な世の中にはなっている。けれど、幸せになっているか?といえば疑問である。

本当はもっとシンプルに生きられるものを。本当は要らない物を与えられているだけの子供達。そして大人達。

・・・子供を育てるのが難しくなっている気さえする。問題なく育つのが奇跡になって行くとしたらゾッとするわいな。

 

今週の読書
12月13日
カケ・ロウ著、『天網恢恢・ジャワのラーマーヤナ物語①』を読んだ。如何にも外国人っぽい筆者名だけど日本人。
神話の解釈は難しい。私は素人なんで、読み物として接するので精一杯だ(笑)。
この本は全5冊らしいけど、私はこの一冊でオシマイ。だってブッ○・オフに1巻しかなかったんですもの(笑)。

 

12月12日(土)  仙台・拳法(打撃)基礎クラス
今夜の稽古はT沢さん親子のみ。なので、何時もと少しメニューを変えてみた。
①稽古開始時間までは套路の練習。T沢父氏は正宗太極拳を、息子君は八卦掌を練習していたので、細部を練習。手の位置、重心位置、緩み・・・など、自覚して練習しないと武術的な上達は難しい。
②基本技。受けや手技、蹴り技の幾つかに絞ってフォームや力の出し方を練習し、対人で蹴りを正確に当てる稽古。ついでに拳の作り形や当て方、それを身につける為の補助的練習などについて指導。戦う事を考えたら、初学の内に身につけておかなきゃならない事があります。
③防禦練習。3人で組んで練習。
④子供向きの、反応を高める為の練習。遊びの様な感じで頭の触り合いなどを。昔、石巻教室少年部でやっていた練習の一つで、何だか懐かしい(笑)。
⑤コンビネーション練習。同じコンビネーションでも相手の動きや、こちらの目的で少し変化を持たせる事で充分な技になる事を理解して貰う。
毎週夜7時から道場に来て套路を練習しているT沢さん親子は何時も9時で上がるので、今夜も9時過ぎに稽古を終了。
結構楽しい練習になったんじゃないかと思います。良ければ家でも練習してみて下さい(笑)。

 

随分前の事だが、知り合いの武道修業者が、ストレートパンチで威力を出せないと悩んでいた。
打ち方を見せて貰うと、力み過ぎている。当人もそれを自覚しているらしく、力が抜けないし、第一力を抜くというのがどういう事か解らないとの由。
重ねて相談を受けたので、長年やっているんだし、もう良いんじゃないか、振る系のパンチを主武器にして、ストレート系は相手の動きを止める物として使い方を割り切れば良いんじゃないか、と言った所、何やらふっ切れた顔をしていた。
これは一例です。本当は全ての技の完璧を期すべきだとも思いますが、年齢や個性も考えれば、得手不得手を理解し利用する事も“戦う”点を考えた場合に完成が早いと思います。

 

12月11日(金)  仙台・套路(型)クラス
套路オンリーで稽古。一応暖房は点けてみたが、動いたら暑い感じ。
今夜はA目さんだけだったので、套路練習をみっちりやって10時少し前に稽古を終了。兵器套路の細かい所をだいぶ直して上げられた気がする。忘れる前に家で復習して下さいね(笑)。

ところで。
貴方が武術をやっているのなら、前後転や跳躍などの器械体操みたいな動きも時々やりましょう。
武術の動き(套路や突き・蹴り)は全身運動だ、とは言っても、体操系の動作をする事で、また違った身体の繋ぎ方やバランスなどを鍛える事が出来ます。
例えば、鯉魚打挺。これは体操の首跳ね起き、ヘッドスプリングと言われる物です。普段余りこれをしない人が何回か跳ねれば、翌日首の辺りが筋肉痛になるでしょうし(笑)、若しかすると体幹部や太腿なども筋肉痛になるかも知れません。
こんな感じで、突き蹴りとはまた違う筋肉の使い方をするという事なので、鍛えられますよ(笑)。
又、前転や後転を正しくやる事で、体の歪みを整える事も出来ます。週に何回かやってみては如何でしょうか? ・・・え?「俺ン家はアパートでンなこた出来ない」ですか? う~ん、それをアタシに言われても・・・(笑)。

 

今週の雑談
年賀状の宛名書きが終わりました。毎年思うんですが(暮れにお亡くなりになったのは止むを得ないとして)、賀状欠礼の葉書下さるのって、もう少し早く送れないものでしょうか(笑)。
まそれは兎も角、新年から使う御守り札書きに突入しました。今しばらく、肩や腰がゴチゴチ、目がショボショボの時期が続きそうです。
あ、今年は年賀状の枚数の都合で、門下の皆様へはお送りしておりません。もしもお送り頂いた方には、当家の年賀状が余った時点でお返しする心算ですので、お返事しても少し日にちがズレルかと思います。宜しくお願いします(笑)。
え?「門下生に送る分ぐらい別に買えよ」ですか? ・・・そう言われればそうですね。気が付きませんでした。失礼!

 

今週読んだ本
12月8日
忙しくて読書が進まない(笑)。
『ダライ・ラマ法王の実践幸福論』という物を読む。
仏教は勉強するだけではその効果は半分以下で、実践が重要だと言われる。この本は実践する為にメンバーとディスカッションしつつ行動に移していく目的の本。米国の財団のネタらしい。うん、米国ではこういった活動は盛んみたいよね。

12月10日
『スワミ・ヴィヴェカーナンダ講演集・普遍宗教への階梯』を読む。100年程前の講演内容だと云うのに、全く古くない。それだけ人間の問題は変わっていないのだし、真理も変わらない。
ヴェーダ(インド宗教)の講演だが、密教と大変近く(当たり前か)己の理解と捉えたモノに自信を強めさせて貰った。

 

12月5日(土)  仙台教室・拳法(打撃)基礎クラス
T沢さん親子、I藤君、S木君が今夜の稽古に参加。夕方から気温が下がったけれど、「動いていれば寒くないカンジ」との皆の意見で今夜は暖房を使わずに稽古。今年は「暖冬ですよ」と言うけれど、本当なのかも(笑)。

①準備運動 ②基本各種。小学生T沢ジュニア君の基本にイマイチな物が有るので、一寸説明を入れながら。 ③防禦練習。T沢さん親子はここ迄で早退。T沢父氏の“先日あった面白い(?)話”を聞いた。その出来事が、更なる意欲に繋がれば最善。善哉善哉(笑)。
④外家拳技術 ⑤歩法 ⑥約束組手 ⑦柔術。手解き類と初伝逆投げを復習。今週もY先生ご指導の物と仙台の物とを両方復習
⑧スパーリング。今月に入ってからずっと同じ姿勢で書き物をしているせいか、動くと腰に痛みを感じるので、調子を見る感じで気楽にスパーリング。
⑨太極対錬の動作を確認し、
最後に簡便な整理体操をして、今夜も稽古は10時頃に終了。

12月になりました。今年もあと、ひと月なんですねぇ。
私事ですが、11月は(春先でも無いのに)結構、外回りの御祓いがあります。これは恐らく、皆さん12月に入って忙しくなる前に「リフォームや引っ越しは11月中に済ませて家内安全を祓って貰い新年を迎えるべ」という思いからなんじゃないかな?と想像しています。
当寺院の12月は(例年なら)外回りの御祓いやご祈祷は減るのですが、代わりに新年の準備で少々忙しくなります。
1月1日からは一年で最も忙しい“地獄の三ヶ月間”がやってきます。お出でになる方の1年の無病息災や厄難消滅の祈願、こちらから出向いて各住宅や会社でのご祈祷や御祓いなど、一日の休みもない期間が来ます。嗚呼、恐ろしい(笑)。
せめてこの12月中は、羽を伸ばせる時には伸ばしておこう!と思っちょります。

尚、今年の仙台教室は26日(最終週)まで行なう予定です。

 

12月4日(金)  仙台教室・套路(型)クラス
今シーズン初めて暖房をつけた今夜。

道場に来たのは中学生I君のみ。彼は外家拳の入門套路は憶えたので、今夜は少林拳の基礎套路を集中的に練習。それほど時間も掛からずに新たに套路を一つ憶えた。入門套路も合わせて今後少しずつ細部を“良い動きに”して行く作業になる。それから(当人が希望すれば)対錬(技の用法)、応変、自由攻防練習と進んで拳法を身に付けていく。

入門当初は一つの動きを憶えるにも手間取っていたI藤君だったが、段々と身体を動かす脳(回路)が繋がって来た様で、套路を憶えるのも早くなった。・・・と云うのが、今夜I君にマンツーマンで指導した所感。少しずつだが確実に武術を行なう身体になって来ている、という事である。

基礎ついでに、拳の当てる位置と当て方(これの疎かな所が多いんだ、中国拳法道場には)。又、拳立て伏せ(腕立て伏せ)の正しいやり方等も指導。
新しい套路を一つ憶えたばかりで、他の練習をすると「折角憶えたのが飛んでしまいそう」なので、今夜は少し早目の9時半過ぎに道場を終了(笑)。

どんなに良い先生に習っても(別に私が“良い先生”だという意味ではない)ただ教わるだけでは駄目で、習った事を身につける為の努力が必要となる。これは武術に限らず、他の芸事や勉強など、全てに当てはまる事である。

稽古はマンツーマンだったが、風邪気味のM子さんがわざわざ「旅行のお土産」と日本酒を届けに来てくれた。申し訳なくも有難い限り。

今年も年賀状の宛名を書く時期になった(笑)。
寺院を再建して丸2年が近付いて来ている。堤防・道路・減地分など土地絡みで市側は何度か話に来ているが、それによれば区画整理工事完了(予定)は平成29年、登記は30年だそうだ。笑うほど時間がかかり過ぎる。これが被災地の現実だ。
当家では区画整理で奪われる土地が、半分ほど残ったのでそのスペースに、半ば無理やり交渉して再建の許可を得た。再建工事申請に行った大工さんが「まさか市から許可が下りるとは思ってなかった」と言うほど難しい感じだったのを、交渉で強引に建てたのだ。親も年をとっている。建ててしまって良かった、と思う近頃である。

 

今週の雑談
当会でのスパーリングは、怪我をさせない(つまり手加減をする)という前提の元、顔面、金的への攻撃、関節蹴り、掴んでの打撃、蹴り足をキャッチしての攻撃、投げや関節技、背面から頭部や身体などを掴んでも可なので、緊張感はあるかも知れませんし、ルール有りのスパーリングに慣れた人には戸惑いがあるかも知れません。
ただし、わざと指先で目を狙う、耳や髪を引きちぎりに行く、指を折りに行く、止めを刺す、といった様な相手にダメージを与える事が目的の技は禁じています。練習相手は“共に上達する為の仲間”です。相手に思いやりを持つ事が基本です。
それでも軽い打撲や突き指、鼻血程度の怪我は有るものです。充分注意して下さい。

顔面部を打たれれば、軽い打撃でも首に負担がかかります。長年やっている内に首に故障が残ってしまう場合もあります。マウスピースは歯や口を守るだけでなく、首への負担も軽減してくれるので、使用を薦めています。
又、必要に応じてはヘッドギアなども着用は自由ですが、顔面がすっかり覆われるタイプの物は恐怖感がなく、当たっても平気だといった思いから技術のない殴りっコになってしまう危険性がありますから避けて下さい。
又、拳サポーター着用はスパーリング参加者への義務にしてあります。あくまで柔らかい物を使用して貰い、ビニールや皮製の硬い“グローブ”の着用は避けて貰っています。が、中には私が「柔らかい物を買え」と再三注意しているにも関わらず、無視する者がいますが、こういった性質が改善されない者は“練習相手を害する意識あり”と判断し、(稽古やスパーには参加させてはいますが)私の弟子としては切り捨てています。
こういった事は一事が万事です。もし“自分は熱心なのに先生が冷たい。どうも自分は重要な技は教えて貰えていない様だ”等と感じている人がいれば、自身で問題点はないか?と考えて下さい。私は無意味にエコヒイキする類いの人間ではありません(苦笑)。

さて、ここからが本題です。当会のスパーリングに参加している皆さんに言っておきますが、何でもあり、ノンルールでのスパーリングで練習しているからと“無敵だ”と思うのは間違いです。
ノンルールスパーをこなしているからと言って、何にでも優位に対応出来るという訳ではありません。
限定されている中で突き詰めていく完成度の高さ、という物があります。
又、ルールを一寸設定した(状態でやる)だけで、対応出来なくなりかねません。これが何でもありルールの弱点です。
実際、ボクシングルールでやるならボクシングを習うのが最善だし、フルコンの試合に出るならフルコンを習うのが最も無駄がなく効率が良いのです。
全く別物である、と考えるのが良いでしょう。それぞれ比較の対象になりませんし、ルールによる優劣の判断も無意味です。

 

11月28日(土)  仙台・拳法(打撃)クラス
今夜はI藤君とマンツーマン稽古になった。折角の機会なので、彼の課題点を克服する為の指導をした。
先ずは稽古開始時間前に、形意拳を実用する為の重要なコツの一つを説明。比較として八卦掌と八極拳のそれも解説。
①準備体操 ②基本各種を済ませ、
③外家拳技術で行なう動作の内、彼の苦手な物を選んでゆっくり大きく稽古。ついでに実戦で使う方法も。
④彼に必要なスパーリングでのテクニックを説明・練習。
それらを身につける為に、どうすれば良いのかも指導。
余り詰め込んでも身につかないので、必要最低限の内容を練習した。それでも結構な量か?(笑) 稽古は9時20分頃に終了。

去年までは積雪やアイスバーンで石巻から道場へ行けない日は急遽稽古を休みにしていましたが、何も休みにする必要はなかったんだな、と気付きました。道場に来る事の出来る皆さんで稽古をして貰えれば良かったんですね(笑)。
今シーズンからは私が行けない日でも、皆さんで稽古をして下さい。O澤さんも「先生が居ない日は皆で普段出来ない話をしたりして楽しかった」と言ってましたし(笑)。

 

11月27日(金)  仙台・套路(型)クラス
稽古前、道場近くのラーメン店で“油そば”という一寸クセになる(?)ラーメンを食べながらビール一本引っ掛けた。・・・寒いとビールはイヤだねぇ(でも飲んだんだろうが)。
油ソバ、出て来たら生卵と細切れのチャーシューが乗っていた。これは失敗。1月末から肉・卵を口にしなくなったというのに。

折角ワタクシがビールと麺で気合を入れたというのに、道場に来た生徒はO澤さんと中学生I藤君の2名だけ(笑)。
①準備運動 ②基本功 ③楼膝ヨウ歩での防禦練習 ④楼膝ヨウ歩の実用例練習
で前半1時間行ない、後半は套路を。
套路練習ついでに、南派拳法の短い套路を一つ教えてみた。比較的単純な型なので、ツマラン!と感じる人も居るかも知れないが、実はこれ身体の使い方を学べるのである。
又、天型の対錬も復習して貰い、2人とも荒削り乍ら何とか手順を憶える事が出来た様で一安心。
最後に簡単な整理マッサージをして10時頃に終了。

昔、柔術の師匠が「憶えるのが早い人と遅い人がいるが、身に付くまではどっちも同程度の時間が掛かる。憶えの早い人ってのは中だるみするんだよな」と笑っていた。実際、憶えの早い人とそうでない人はいる。が、私も長年教えてみて感じるのは師匠の言っていた通り、実用可能なレベルになるまでは同じ位の年月が必要だろうという事だ。
「中だるみする」のが理由かは兎も角、型や技の手順を憶えるのは早くても、それを応変して使える様になるまでには年数はかかる。しっかり身に付くには一定の時間がかかる、という事だ。それを思えば、最初に型を憶える遅速などには、大した差異はないのだろう。

 

11月25日(水)  石巻・個人指導(G君)
G君の個人指導は実に久し振り。どの職種でも仕事が忙しいのは何よりである。
①専作伝・心眼流の棒術と刀
②築館伝・心眼流の型
を練習して一度休憩。お茶を飲みながら彼の質問に答える形で仏教について談笑。
彼の質問は我々本職の意表を突く物もあったりし、当方にとっても頭の体操になる場合がある(笑)。彼の言う通り、教義を体系的に学べない一般の方は、本を読んでも混雑・混乱してしまい易い様で、近い内に一杯やりながら仏教の話をする時間を作ろう、と約束をした。
武術だけでなく、仏教についても私が教える若い存在が出来るのは嬉しいものだ。普通、「仏教に興味が有る」と言っても、それは坊さん修行時代の面白話や寺院の裏話にであったり、彫刻としての仏像や建築にであって、教義について知りたいという人はそう多くない。
③築館伝・棒術の用法を数手練習し、1時間程の個人指導は終了。

 

今週の雑談・暗殺術!?(笑)
マンガみたいな話だけれど、武術も上の段階になると“暗殺技(法)”というのを習います。
暗殺法というのは実はシチュエーションが大事であって、相手に気付かれず(それと知られず)に“始末する”方法です。だから、使う道具は違っても、そのシチュエーションは似ていたりするものです。
時に「○○武術は暗殺拳である」などと言っている書籍を見たりもしますが、既に相手と向かい合って戦おうとしている時点で“暗殺”ではないのです(笑)。それは“殺し技を使う”という話です。全く、鼻からコーヒーです。
では何故、武術の技とは直接関係のない“暗殺法”を学ぶのか?と言うと、“暗殺されない為”です。知らない技には掛かるのと同じ。知っていれば注意する事が出来るからです。
なので、“暗殺する為”に暗殺法を学ぶのではなく、“暗殺されない為”に、どーいった状況が危険なのか、を学ぶという訳です。
・・・歯の立たない相手には正々堂々・真っ向から攻めずに、コッソリ殺しちゃおう、という状況が有ったってコトですね。だから身を守ろう、と。コワイですねー(笑)。

でま、こういう方法ってのは誰彼構わず教えちゃうってーと、教えた側が或る日突然、殺されっちゃうかも知れない訳です。なので、本当に信頼の置ける者のみに、死期が近くなってから教えたと言われています。で、教える側が“その内教えよう・もう少し俺が年を取ったら教えよう”なんて思ってる内に、身体が動かなくなってしまったり、心臓発作で死んじゃったりして失伝して行くって訳だな(笑)。
ま、私も教える前に逝ってもアレなので(笑)、取りあえず一つ、最も害の少ない方法をその内に教えてみるかな。とか、そんな気分です(笑)。

 

11月21日(土)  仙台・拳法(打撃)基礎クラス
今夜はI藤君とS木君のみ。道着1枚でも動いていれば寒くはない程度の気温。
①準備体操 ②基本各種 ③防禦練習 ④外家拳技術 ⑤歩法 ⑥約束組手(後半部) ⑦柔術 ⑧スパーリング ⑨整理体操
で2時間の稽古。
②ではS木君の注意点を。或る種の蹴りが出来ておらず、それをキチンと身につけないと戦闘方法にバリエーションが出ない。
④I藤君が上手くなる為の独り練習のコツを。只の“技術”と思える物も身体を上手く使う為の練習にもなっている。力まず正しい動きを(反復練習して)身につける事が大切。
⑤基礎的な足捌きを、今夜は繋げて。
⑦手解き類と初伝逆取を東京バージョン・仙台バージョン両方を復習。Y先生に教えて頂いた様々な流儀の技も、先ずは大和流柔術を学んでからという。学ぶ事は沢山(笑)。
⑧スパーリングも各々の様子を見ながら。今夜も楽しかったですよ。

武術(本当は武術に限った事ではないのだが)を何かの目的の為に行なうのではなく、武術をする事自体が楽しいと感じられたら“悟り”に近い気がしますね(笑)。けれど、若い人は当然“強くなる為に”一所懸命にやるのだろうし、年配の方は“健康”の為といった、夫々の“目的”の為に頑張ってしまうものですよね。
武術は技術なのだから“強い弱い・上手下手”という事も重要かも知れないけれども、それ以上に“楽しめる”という事が大切だと思う様になりました。・・・例えばスパーで勝っても負けてもどっちでも良い、スパーそのものが楽しい、という様に。強弱を遥かに越えて。
そろそろイイ年齢です(笑)。楽しむ事、を教えて行きたい。それがきっと“与えられた命”を大切にする事だから。
ま、こんなコトを言うようになったら、私もジイサンだって事だよね(笑)。

生きている事は楽しい。
だから体を動かす事は楽しい。
そんな理由だと思います。武術をやる、ってのは(笑)。

 

11月20日(金)  仙台・套路(型)クラス
事情で今夜の道場は生徒さん達にお願いした。皆、快く引き受けてくれて有難い限り。道場に師範が余り指導に来ない所も結構あるのだが、私は可能な限り出る事にはしている。
以前、「先生は指導(道場)に出過ぎです。生徒達に稽古を任せる事で上達を促したり出来るものです」と年上の生徒さん(会社経営者)に提言された事がある。考えてみれば、そういう側面も有るのかもしれない。与えられた事ばかり稽古するのではなく、生徒達が自分で何を・どう練習するか?を考える事が上達に繋がるものかも知れない。ま、どっちに転ぶか、こればかりは試してみなくちゃ解らないのだが・・・(笑)。
生徒の皆さん、今夜は私が居ませんでしたが、どうでしたか? たまに師範不在の稽古日があった方が良いですかね? 正直な所を聞かせて下さい。

さて、これだけでは文章量的に淋しいので(?)、どーでも良い話を一つ。
私はタオルよりも手拭いを使う事が多い。“手拭いってのは便利だなぁ”と思う。汗も拭ける、帽子代わりにもなる、ロープ(縛る物)としても丈夫、風呂でも重宝する、などなど(笑)。
で、震災後ある方から大量の手拭いを頂いたのだが、これが『昭和49年・石巻○○完成記念』だとか、電話番号がまだ一桁だとか、何とも時代を感じる物ばかりなのである。壊れたら惜しげなく捨てられるから有難いです(笑)。

 

今週の雑談
同門の仲間、同輩という存在は有難いものだ。
現代格闘技と違い、試合に出て勝つ事で収入を得る事が目的ではなく、又、自由組手で強ければ良いというものではない古い武術では、同輩をタダのライバルだなどと思っていてはいけないのである(笑)。
古い武術は、何を何処まで、どのように学んだか?が重要な要素である(無論学んだ事をしっかり稽古して身に付け“強く”あるのが目的であるのは当然だが)。
が、師に習った事を間違って憶えていたり、聞いた事を勘違いしている、という事は良くある。同じ話を聞いても、各自、重要視する点が違っていたりして正確ではない理解をしてしまう場合もある。これは人間だから仕方がない。
それでも師が生きている(教えられる)内は修正して貰う事が出来るので、未だ良いのだが、聞くべき師が居なくなると間違いが修正されず、且つ、より以上の深みを習う事が出来なくなってしまう。
そういった場合に、一緒に学んだ同輩というのが有難い存在になるのだ。互いに教え合い、理解を合わせてみる事が出来る。見落としていた重大なコツが発見できる時がある。
自分が弟子を育てる立場になったら武術への、より深い理解が必要となる。だから、皆、同門の友人を大切にすると良い。

私が学んだヤワラの先生は大変な秘密主義で、門下生同士の個人的交流をさえ嫌ったが、これは“門下生同士の交流が原因で気に入らない生徒にまで技やそのコツが流れるのを警戒した”為である(と、その先生から直接聞いた)。
が、ちょっと考えてみれば、それは余り賢くない方法だと解る。人間の横の繋がりがあってこそ、道場も強固になるのだから。それが原因でその道場がダメになってしまった側面は有ると思う。

だから、同輩の存在は自分にとっても、相手(同輩)にとっても大切なものなのだ。仕事とも、学校とも関係のない、芸事の友人だからこそ、互いに強い絆を持ち、私生活でも何かあった時には協力し合える心強い存在にもなり得るのだから。

自分さえ強くなれば良いという物ではない。稽古相手(仲間)は自分の為だけに居るのではない、という事が理解出来るなら人間として先ずは上出来なんじゃないか?と思いますわな。

  

11月15日(日)  大和流柔術・稽古会
2日目の稽古は午前9時から。荒木新流の技を中心に学んだ。Y先生の技の見事さ、形の美しさ、威力には毎回目を見張る。
会場は午後1時まで使用可能だが、お昼頃には稽古を終了し、昼食を兼ねて(前夜と同じ店で)昼酒で乾杯した(笑)。
S君がY先生を仙台駅まで送ってくれる事になっていたので、皆でゆっくりと飲む事が出来た。何を食べても美味しいカフェにS木君もF君も感激していた様子。

今回は全体に参加者数は少なかったが、稽古自体は充実していた。前回の石巻開催も仙台組の参加は少なかったが、仙台組には諦めて頂くしかない(笑)。というのは仙台に不慣れな私は、開催地が仙台だと結局は皆に動いて貰わなくてはならず、手数をかけるのが避けられない。石巻開催なら練習会場、懇親会場など全て私が動けば事足りる。
ま、そんな理由も有るので「石巻だと遠いから」と思われる方には申し訳ないが、今回も石巻開催にさせて頂いた。
又、月に1~2度位はY先生に教えて頂いた技の数々を練習する必要を感じた。先ずは希望者でやってみようかと思う。

翌日、カフェの娘さんが「皆さん夫々すごく個性的で興味深かったです」と言うので大笑いした。はい、皆さん楽しいので飲み会も賑やかです(笑)。
そしてY先生、今回も遠方からご指導に来て下さった上、素晴らしい技の数々を惜し気もなく教えて頂いて、本当に有難うございました。

 

11月14日(土)  大和流柔術稽古会・初日
当初午後1時から稽古開始予定だったのだが、どうしても避けられない仕事が入ってしまい、午後3時開始にずれ込んでしまった。土日は仕事が多く、なかなか自由が利かない乍らも、これまでは何とか仕事依頼をズラして貰ったりして調整をして来たのだが、今回は無理だった。Y先生やI藤君には大変ご迷惑をお掛けしてしまった。

最初6~7名を予定していた稽古会も、日が近付くにつれ参加者が減ってしまい、両日3名のみの稽古になってしまった(笑)。今回は変更の多い稽古会となった。とはいえ、参加者が少なければ各自の進度に合わせた稽古が出来るという利点もあるのは確かである。
初日の稽古は、浅山一伝流の復習を中心に行なった。

稽古は午後5時で終了し、6時から会館近くのカフェで懇親会を開催。このカフェは午後6時が閉店なのだが、知人という事もあり我々4名の為だけに店を開けてくれた。感謝しきりである。
又、懇親会後にはカフェのご家族が宿や家まで我々を送ってくれもした。・・・今回も多くの方々のご好意を頂きながらの練習会になった。これも石巻開催だからこそである。私は仙台では、こんなに顔は利かない(笑)。有難うございました。

今夜の稽古会や懇親会に参加しないが、いつも通り土曜クラスの稽古をしたい、という生徒さんには道場は自由に使って貰った。そちらはそちらで良い稽古が出来ていれば何より。

 

11月13日(金)  仙台・套路(型)クラス
夜は幾分肌寒かった宮城県。しかし動いていればまだ暖房は不要な感じ。本当かどうか?来週は気温が高くなるそうだし、今年はいつ頃から道場でストーブを使う様になるでしょうか。
さて、そんな今夜の道場には中学生I藤君、S木君、C葉さん、K池君、I藤君が参加。いつも通り先ずは準備体操から。
準備体操後、連環手法(平たく言えば中国武術式コンビネーションブロー)を復習してから、それらの技を実際に相手を立てて用法練習。皆さん技によって上手く出来たり手こずったりと、楽しそうに練習。
後半は正宗太極拳(套路)中から、幾つかの技の実用法を対人で練習。これまた皆さん楽しそうに取り組んでいて何より。
といった練習で10時に稽古を終了。明日の講習会に備える事にしました。

登米の心眼流も近年は趣味で行なう女性も居られる。健康維持の体操として、又、最近では「刀、カッコイイ!」といった女子まで(笑)。参加目的の自由度が高まったのは良い事である。でないと、伝統技術は消えますからね。
とはいえ、昔のハードな稽古にも(数は少ないが)参加していた女性も居たらしく、中には甲冑免許まで貰った人もあったそうな。村の集まりの場などで、そんな女性をからかったりすると、「てめえ、3間ぶっ飛ばずど!!」と強烈なタンカを切られたりしたと、聞いた。・・・女傑だ(笑)。そんなコワイ女性も、ちゃんと結婚して子供を残してる、ってのもスゴい。・・・え?勿論スゴイのは、その旦那さんですよ。ボクにはそんな女傑と一緒になる度胸はないわ(笑)。
って、そんなハナシを何となし思い出したので掲載。

 

今週の雑談・一寸長いので興味の有る人だけ読んで下さい。
何故、初期は葬儀等の儀式に携わらなかった仏教僧が葬儀の司祭を担当する様になったのだろうか?は諸説あるし、人によっても考え方は異なるだろうが、私の経験から考えてみる事にした(今回は歴史的な話ではなく、あくまで“感情”を中心とした話です)。

ある坊さんに、家の事、仕事の事など、諸々相談して来た人がいたとする。問題事が起こって時々相談しに来る内に、その坊さんと互いに信頼関係が生まれ、子供や孫にも「何か困ったこと等が有ったら○○住職に相談に行け」と言うようになったとします。
その人は自分が死んだ時には、その信頼している坊さんに葬儀をやって欲しい、と考えるようになります。誰でも死は怖い。死ねば自身も何にも無くなるのか?それとも“あの世”という物があって、そこに行く事になるのか・・・?自分の死に直面するのは恐怖である。そこで信頼する坊さんに葬儀を願う・・・という形で坊さんが葬儀を頼まれる事になる。これは自然な気持ちだと思う。
又、残された家族側は、愛する人を失った時に、その遺骸を葬儀もせず野ざらしに出来るだろうか? 矢張り葬儀・供養して貰いたい・・・というのが(我々日本人の)本音ではないだろうか。たとえ当人は野ざらしを望んでも(まぁ法が許さないのだが)、実際にどうするかは家族が決める事なのだから。
現在、無葬儀葬など色々な選択が有るが、本音を聞けば「お金がかからず、墓などの管理で家族に迷惑さえかからないなら、本当は葬儀をして貰いたいと思っている」というのが一般的な本音のようであります。
であるならば、そういう方法(お金が掛からず家族に迷惑が掛からぬやり方)で葬儀執行してくれる坊さん・寺院を見つけておけば良いのです。私が良く「坊さんは死んでから付き合うモノじゃない・生きている内から付き合って選んでおくものだ」と言うのは、そこにも理由があるって事なんですよ、実際。

 

【告知】
11月に大和道皆伝者・Y先生にお越し頂き、石巻で柔術練習会開催の予定です。数少ない皆伝者から技を学ぶ機会です。奮ってご参加下さい。
11月14日・午後1~5時・石巻市釜会館2F集会室
11月15日・朝9時~午後1時・釜会館2F休憩室(和室)
参加条件/当会会員、又は当会で柔術を学んだ事のある者。
14日・夕方6時頃~大街道にて懇親会。参加費1名4000円
懇親会の参加は条件なし(笑)なので、懇親会のみ参加も自由。但し、懇親会参加希望者は人数申し込みの都合があるので事前に連絡下さい

 

11月7日(土)  仙台・拳法(打撃)基礎クラス
今夜の道場はI藤君にお願いした。参加者はT沢さん親子、S木君の4名だったとの事。
稽古後に報告メールを貰ったところ、今夜もしっかり稽古してくれた様子。私不在でもI藤君がしっかり皆を引っ張ってくれるので有難い。

I藤君には今後の上達に資す為のメールを送っておいた。彼の(套路ではなく打撃技術での)当面の目標内容である。道場で話そう、と思っているとついうっかり忘れてしまったりするので(笑)大事な事はメールで送れば間違いない。うむ(笑)。
メール(文章)では解りにくい箇所だとか、実際の動きについては後は個人的に指導して行けばOKであろう。・・・個人の上達の為の方法は、それが他の門人にとっても有意義であるとしても、あくまでも個人的に指導すべきと(私は)考えている。

 

11月6日(金)  仙台・套路(型)クラス
少し暖かかった今夜。一応暖房用の灯油は買って行ったけれど、動いていれば暖房不要の気温。
中学生I藤君、S木君、R枝さん、C葉さん、M子さん他が稽古に参加。
①準備体操と基本功の後、②久し振りに基礎中の基礎の対錬を復習。足を止めて行なうシンプルな物、移動しながら行なう物、対錬套路になっているやや複雑な物など、皆で揃って行なった。なんと、忘却している人達もいて、「たまにしかやらない物は不要なんぢゃねーのよ。出来てるのが当然だから、普段やらねーのよ」と言って皆で笑う。そんなこんなで9時半頃まで対錬類の復習。ついでに初心向け外家拳の実用法も復習。
③套路。各々型を練習。10時で一度終了。
M子さんとO澤さんが残り、形意棍・槍の套路を復習していたので私もそれに付き合い(だって、そこはかとなく怪しいんだもん)、10時20分頃に今夜は道場を閉めました。
皆さん、今夜もお疲れ様でした。次週まで復習して下さいね!
それでは又来週。

 

今週の雑談
古流の先生というのは他流派を並行して学ぶ人間を嫌う。そういう人間(並習者)が道場にいる日は技をやって見せない場合もあると聞く。ケチな様だが、当然とも言える(技の性質上の問題もある)。自分の(ある先生は「生え抜きの」と表現していた)弟子を持つ先生にとって、他流並習者に技を教える事は実際、何一つメリットはない。
又(私の経験でも)他流派を並行している人は、結局(こちらの流派で言う所の)正しい動きが身に付かない。技を教えてもニセモノになる。ならば最初から教えない方がマシである。
実際、私も結構な秘密主義で、他流派を現役で学んでいる人には技は教えないしやって見せない(もし見せたとしても重要点を省く)。でないとそれは、結局は自分を信頼してくれている弟子を裏切る事になるからだ。

 

今週読んだ本
竹内久美子・『遺伝子が解く!男の指のひみつ』を読む。“私が、答えます”シリーズの①がこれだそうだ。うん、続巻より矢張り1巻目は面白かった。竹内本はあくまで一つの説だが、読むと別の視点を与えられたりもする上、気楽に読めるのが良い。こういう所が人気の秘密なのかも(笑)。

 

10月31日(土)  仙台・形意棍槍講習会
朝から一食もしていなかったので、稽古開始前に近くのラーメン屋に入って腹ごしらえ。ついでにビール2本(笑)。え?「講習会前に飲んで良いのか?」ですって? 無料の講習会だし大丈夫です!(笑)

練習会には8名程が参加。棍・槍共にしっかり憶えている参加者はI藤君のみなので、彼には随分サポートして貰った。どうも有難う。
8名で棍を振ると、流石の柔道場も狭さを感じる。皆で一緒に稽古するには限界に近い人数だった気がする。

前半2時間は棍の套路を練習。五行棍各種と、五行連環棍。
後半2時間は槍の套路を練習。こちらも同じく五行槍各種と、五行連環槍。
中間と稽古後にはメモを取る時間をとり、記憶の助けとして貰った。
参加者は全員、何とか形意拳の棍・槍の套路を憶えたようで何より。

この『指導日記』上で「講習会費に酒を充てたい人はどうぞ!」と述べていたが、そのお陰で集まった集まった(笑)。予想以上。そんなに気を使って貰わなくても良いのに・・・でも、有難うございました。
私以外の人達は套路を憶えるのに懸命で、折角のお酒を飲む暇がなかった様子。なので私のみ、教えながら美味しくご馳走になりました。後半は酔いのセイにして“ここだけのハナシ”なども色々とし、皆の套路学習の邪魔をしたのであった(笑)。

メモ取りなど、全てが終わったのは11時10分頃。皆さん、遅くまでお疲れ様でした。お酒、有難うございました。棍と槍の套路名称はその内にMLに掲載する心算ですので、お楽しみに!

 

10月30日(金)  仙台・套路(型)クラス
明日開催の『形意拳棍・槍講習会』に先立ち、今夜はその予習に決定。
道場に来たのはR枝さん、中学生I藤君、M子さんの3名と少なかったが、後程「少ないのがかえって良かったかも」という結果に。
で、とりあえず今夜は棍を予習。“2時間では終わらないだろうなぁ…”と思っていたが、3名とも予想を裏切る覚えの早さで、1時間半で五行棍を、残り15分で五行連関棍のトウロを覚えてしまった(喜)。
練習後「忘れる前にメモを取りたい!」との事なので私もノート取りに付き合い、今夜は10時10分に練習を終了。
ところで、長物を振るには思った以上に道場は狭く、これで人数が多かったら練習にならない、という事に気付いたのだ(笑)。なのでM子さんの台詞ではないが「今夜来て良かった」なのであった。
明日は狭いだろうなぁ(笑)。

形意剣講習会後にS々木さんから「套路の各名称を教えて貰えますか?」と問われ、二つ返事で了承したと云うのにスッカリ忘れていた!って事を思い出し、火曜日に慌ててML掲示板に記した。・・・若い頃は、忘れなかったんだけどなぁ。
今後も私が忘れている様な事があったら、遠慮なく「アレは未だですか?」と言って下さいね!(笑)

 

今週の雑談
犬を飼ってる友人が、老犬が体調を崩したが自分には治してあげられない、と苦悩していた。
飼い主が治してあげられないのは当然で、それでも病院に連れて行き、調子が良くなる様にと消化に良い食べ物を作って与え、常に気にかけている…それだけでも充分やっていると思うのだ。
人間相手の医者だって偉そうな事を言うけれど、結局は自然治癒力を発揮する為の手伝いをしているだけだし、それさえも薬や医療機械がなければ何も出来ないのだから。
医療を受けながら、家族から無視されている病人より、彼女の犬は如何に幸せか…そんな事を考えたりするのである。

 

今週の読書
梅原猛・岡部伊都子共著、『仏像に想う㊤』を読む。仏像を扱った本というと普通、制作年代や彫の特徴、仏像(仏)の解説などが中心だが、これは仏像から受ける(かなり)主観的な文章が並んでいる。それが逆に新たな発見が有ったりして面白い。
にしても若い頃の梅原氏はその文章を読んだだけで梅原氏だと解る。だって、「君よ、○○たまえ」といった具合なんだもの(笑)。

10月30日
養老猛司編・『心のはたらき』を読む。多様な専門家が“心”について述べた内容。「はしがき」にも有る様に、各専門に心がどう扱われているか?が興味深い。中には、そりゃーあんまり無理やりぢゃねーの?と思わないでもない物もあったが、それは多分、アタシの思慮が不足だからでしょう。

 

【告知】
“形意棍・槍を学ぶ会”を開催します。形意拳の棍(棒)と槍の型を一気に憶え切ってしまおう、という練習会です。
日時/10月31日(第5土曜)・夕方6時半頃から
場所/仙台教室
参加費(指導料)/門下生・無料。門下生外と準門下生(1回払いの方と休会中の方)は3000円
(稽古後の懇親会などは予定されていません)
※門下生は無料ですが、「それじゃ申し訳ないからお酒やビールで費用に換えたい」という殊勝な方は、持って来ると良いですよ。受け取ります(笑)。

 

10月25日(日)  イキナリの雑談
先週平日が余り忙しくなかったせいか?今日は朝から忙しかった。
それでも夕方には身体が空いたので、時々行くカフェ(「時々」?「頻繁」?「しょっちゅう」?…え?「その店に行けば必ず居る」?)で4時頃からビールを飲み始める。
日曜日の昼間は忙しいが、夜は道場がないので何となし解放感があって、つい飲んでしまうなぁ…と。
良かったら貴方もご一緒に。・・・え?「翌日は月曜じゃないか?」ですって?(笑)

 

10月24日(土)  仙台・拳法(打撃)基礎クラス
道場出発前にNHK教育で『地球ドラマチック』(再放送?)の『マヤ文字を解読せよ』を古代文明大好き男である私は夢中で見てしまい、興奮さめやらぬままに、感じた事をここに書きだしたのだが、んなモノを読ませられる側はタマッたものぢゃないとゆー事に気付き、削除したのであった(笑)。
ご興味おありのかたにはコッソリ耳打ちしますよ、コッソリ(笑)。

さて、駄話はこの位にして道場の話(笑)。
今夜は久し振りに雨が降った。決して長い時間ではなかったが、植物には良かったんじゃなかろうか。←とか、植物に全然詳しくない男が言ってみた。
稽古に来たのは3人。O野さん、S々木さん、S木君。人数が少ないので、必要に応じて詳しい解説も入れたりした。
①準備体操 ②基本各種 ③防禦練習 ④外家拳技術 ⑤歩法 ⑥約束組手 ⑦柔術 ⑧スパーリング ⑨外家拳の套路
で2時間ほどの稽古。
⑤歩法では動き方、中国武術と日本武術の歩法の違いから見える事、などを解説。
⑦大和流の初伝逆取を1~5本目位まで。
⑨南派の虎の型を練習。短くて一寸楽しいかも(笑)。

次週、このクラスは通常稽古の代わりに武器術(套路)の講習会となります。通常、第5土曜は稽古休みにしていますが、興味のある人は出席下さい。・・・こう言っちゃ手前味噌ですが、フツー形意棍と槍の套路なんて無料じゃ習えませんよ。門下生にだから無料で教えるんですから。嗚呼、アタシってばホントに良い先生。(←恩を売ってるのか?笑)

 

10月23日(金)  仙台・套路(型)クラス
パソコンの事でK池君にゴニョゴニョと相談。当会には様々な職種の人達がおり、全員集まれば小さな会社ぐらい作れちゃう気がする(大笑)。
・・・などといった現実感のないハナシはさて置き、今夜の稽古にはO澤さん、中学生I藤君、K池君、S々木さん、M子さん、I藤君が参加した。

①套路。皆で揃って数種の套路を練習。今夜はサラッと。
②天型。単錬型と対錬型を練習。思ったより時間を喰ったけれど、皆一通り覚えられた様で何より。
③武道(格闘技)と武術の違い。今夜は“前提”の話を楽しく。ついでに、ある古流から「こうされたらどーします?」的に持って来た技を、老先生が簡単に対処した方法を練習。もう一つついでに冗談みたいな寝技への繋ぎ方も楽しく皆で。
④形意拳実用法。詳細は省略。ここで10時。一度稽古終了。

その後は男性3名が残り、形意拳を復習し始めたので、12形拳の用法。前にも書いたが、“両手で打つ技なんてホントに使えんの?”と昔は私も思っていた。方法論を習ってしまえば疑問は解決する(笑)。
⑤古い技について。用法。又、護身のテクニックや、套路の動きでかける有効な打など解説・練習。
今夜は盛り沢山で11時20分頃に稽古を終了。道場でも話しましたが「どんな凄い技も習っただけでは使えるようになりません。練習して下さいよ」という事で解散。

 

数日前、友人女性からメールが。「デートする相手がいないと食べ過ぎるものですね。夜の営みもしないとエストロゲンという女性らしいラインを作るホルモンの分泌がないから太っていくという事です。キャーっっ!」という内容。なので、
「その“オデブ理論”は、オデブさんの言い訳だと思いま~す。50代で相手がいなくても、色っぽい人はいると思いま~す。夜の営みがあっても、そうじゃない人もいま~す。結局は体質と努力だと思いま~す」と返信したのですが、その後、返事がありません。ワタシは何か、間違った発言でもしたでしょうか?(笑)

 

今週の雑談
寺院の本堂には良く、お酒やお米が奉納されています。仏教思想的には本来であれば酒は奉納すべきではないのだろうと思いますが、これが神仏習合した日本の大らかな所でして、私は“善哉善哉(よきかなよきかな)”と思っています(笑)。
前に「どうしてこんなにお酒が奉納されているのですか?」と質問された事がありましたが、それは何処の国の宗教でも同じで、穀物や果物は天地の恵みですから、今年も作物が良く採れて、お酒も造ることができました、との感謝の意思表明なのですわね。
あ、「奉げ物」で思い出しました。
韓国発祥のあの怪しいキリスト教新宗教は、キリスト教じゃないんだな。
あの開祖は神前に豚の頭を捧げてたけど、キリスト教は豚は捧げないんだな。犠牲に捧げるのは子羊なんだな。
ところで、仏教では動物は捧げないんだな。自分の願い事を祈願する(要は自分の都合で)為に他の命を奪って捧げるって事はしないんだな。仏教はあらゆる存在は等価値だと考えるから、他の生き物を殺して捧げる(祈る)なんて論外なんだな。
・・・でも、日本の原始宗教の名残なんだろうな、神道や、修験の影響下にある祈祷寺院では魚を捧げるんだな。田や山の収穫を神に感謝するように、海からの収穫物も捧げて感謝を捧げるんだろうな。
ま、漁師さんが「売ればお金になる筈の魚介類を神に捧げる」というのは、お金を捧げてる(収入を布施してる)って事になるかも知れないんだな。
そうゆう訳なんだな。と、余り纏まりのないアタマで私は考えています。ま、あんまり真に受けないよーに(笑)。

 

今週の本
10月20日
アルボムッレ・スナマサーラ(ええい、名前が難しい)著・『ブッダの質問箱』を読む。上座部仏教(部派仏教。出来るだけ初期の仏教そのままに修行して行こうとする仏教。スリランカやミャンマー、タイなどの仏教はこれ)長老の本。
前にも述べましたが、仏教のテキストとして部派仏教の物は適切だと思います。これがしっかり頭に入っていれば、妙な宗教に騙されるって事もないでしょう(笑)。
ところで。
部派仏教(俗に言う小乗)の坊さん方は、大乗仏教はお嫌いな人も多いようで「大乗は堕落した仏教だ」と思っておられるフシがある。その考え方自体は否定しません。が、
武術を譬えにするなら、部派仏教は基本で、大乗仏教は応用である。基本は上達に絶対必須なものだが、実戦は応用がなければ通用しないものです。基本だけでは実戦の役には立たんものです。
尤も、大乗側には「大乗は民衆に迎合し堕落している」と言われても気にする坊さん(信徒も)は居ないようです。それは大乗仏教の内容の良さを知っているからでしょうね、自信があるんです。

 

10月18日(日)  久々に心眼流の話題。
南方・心眼流の稽古日。以前は毎週やっていた稽古も、今は月に1~2度との事だ。
私も心眼流を離れて何年にもなるが、親族の1人が「心眼流に一寸興味がある」と言うので今回試しに連れて行ってみた。ま、後は続くかどうかは本人次第(笑)。

登米市周辺には今も心眼流の道場が多い。南方町にも柳心館・南方支部(これが私所属)と心武館(こちらは一関市の系列道場)の2つがある。
老先生(佐藤治先生)は築館の心眼流の人なのだが、南方の佐藤力先生の縁戚という事もあって指導に回ってくれている。今の南方は2種類の心眼流を学べるという、一寸贅沢な道場となっている。
とは言え、両方の心眼流を同時に学ぶというのは混乱するので、最初はどちらかの型をしっかり学ぶ事が必要です(笑)。
興味のある方は是非どうぞ。

晩にはA目さんが石巻に出張施療に来たので、私もお願いする事にした。バキバキ鳴らしたり、強く揉んだりする訳でもないのに、随分緩んだ。大した技術である。稽古などでアチコチ痛めている、そこの貴方(笑)、一度体験してみては?

 

10月17日(土)  仙台・拳法(打撃)基礎クラス
今週も早く道場に来て套路などを練習していた人達がいた。土曜クラスにしか来る事が出来ない人は、その様にして先輩に套路を教わって頂きたい。

道場にはT沢さん親子、S々木さん、O野さん、I藤君が来た。20時からはいつものメニューで稽古開始。
①準備体操 ②基本各種 ③防禦練習 ④外家拳技術(この途中でT沢さんは帰宅) ⑤歩法 ⑥約束組手 ⑦柔術 ⑧スパーリング ⑨整理体操
で10時過ぎに終了。
今夜も楽しく稽古が出来ました(笑)。

 

10月16日(金)  仙台・套路(型)クラス
S々木さん、O野さん、中学生I藤君、S木君、A目さんが道場に。
20時迄に各自準備体操はして貰い、稽古開始。最初は正宗太極拳の基本体動を、細かいポイントを説明しながら練習。
次に套路。八卦掌(老八掌)、形意(五行)拳、正宗太極拳(前半部)、少林拳(短い物を3種)、陳式太極拳老架1路(前半部)、柳生心眼流(表の片衣のみ。専作伝、南方伝、築館伝の3系統)等を、必要に応じて身体の使い方などを解説しながら。

後半は形意拳の使い方。ヘキ拳の最も基本的な使用法を、相手の右手攻撃、左手攻撃、ストレート、フックなどに対して練習。足使いの口伝も一つ練習。昔はこんな事すら簡単に教えて貰えなかったものだが、それでは何時まで経っても一部の天才以外は使える様にならないので、私は教える事にしている。教わった事を自分で稽古して身に付けるか否か?は当人の問題であって、私の責任では無いのである(笑)。

次は各々套路練習。S々木さんとO野さんは少林拳、I君は八卦掌、A目さんは形意を主に練習。A目さんとは余談ばかりしていたかも(笑)。
少林拳の2人には簡単な用法なども交えながら練習(翌日、O野さんは筋肉痛に襲われたらしい《笑》。外家拳は身体を鍛えるのに本当にオススメです)
最後に他流の技の話などにも少し触れ、今夜の稽古は10時15分頃に終了。
稽古後もA目さんが残って形意武器を練習していたので、ヘキ剣を一つ教えて私は10時半頃に退出。

“車を当て逃げした男が被害者に追い詰められ、護身用に持っていたナイフで刺し殺してしまった”との事件があった様だ。どーして“護身用”に刃物なんて持つんだろうか? 刃物を見せて相手が逃げてくれりゃあ良いが、向かって来られて刺しちゃったりしたら殺してしまうのは解ってるだろう? ナイフってのは護身用には使えない物なんだっての。
どうしても護身用に道具を持ちたいならスラッパー程度にしときゃあ良いだろうに。あれならよっぽど打ち所が悪くなければ死にゃあしないから。全く、素人がいちびって刃物なんざ持ち歩くとは、バカな奴だのう。

 

今週の雑談
一般の方の印象では多分、仏教(宗教)というのは“拝む(祈る)こと”ではないだろうか。実は私も、修行に行く前はそう思っていた。
お釈迦さんが仏教の開祖なのだが、実は、その初期の仏教には祈る事は入っていない。修行を中心とした生活をして悟る事が目的である。お釈迦さんは修業者たちに呪い(マジナイ)を禁じていた位である。
確かに、悟れば救われるだろう。しかし、それでは出家して修行出来ない人、或いは修行しても鈍根で悟れない人は救われる事が無い。そういう多くの人達は“置いてけぼり”なのである。
“それじゃーダメだべ!”と、祈る事も含めて生きる苦悩から救われよう、皆も救われよう、というのが新たに成立した仏教(大乗仏教)なのである。その系統の仏教が日本に入って来て、今の形になっているのである。

ところで、坊さんと似た職業に祈祷師(拝み屋)があります。正式な修行・勉強を通じたキチンとした祈祷師も居る一方で、祈祷師というのは占い師と一緒で、まともな修行をしていない人もいるのです。そういう人達は「小さい頃から霊が見えた」とか「事故を契機に霊能者になった」と言ったりします。それ故、祈祷師(霊能者)になった、と。
はっきり言わせて貰うけれど、そういう能力の大半は思い込みです。思い込みでモノを語り、他人を不幸にする祈祷師もいるので、注意が必要です。
まぁ、オカルトチックな事を言われて喜ぶタイプの人は勝手に騙されたら良いのですけど。それで喜んでるんだから(笑)。

又、時々、「悪霊祓いで殺してしまった」的な事件がありますが、水行にしろ何にしろ、マトモな物は「その人の限界を超えさせない・危険だと思ったら止めさせる」役割として師匠や先達が居るものです。間違って死んでしまった、などと言うのは監督官がマトモな方法を知らないからです。インチキには重ねてお気をつけて。

 

今週の本の話題。
10月18日。
新谷尚紀著・『なぜ日本人は賽銭を投げるのか』を読む。地域に残る風習については我々仏教僧はさほど由来などに詳しい訳でもなく(仏教には日本の習俗は出て来ない)、こういった民俗学者の方が専門である。ベンキョーになりますね。

10月15日。
『夏目房之介の講座』を読んだ。
このシトの本は面白い。今回なんか『あとがき』まで面白い。
読んだ事のない人は、だまされたと思って読んでみ。きっと、薦めたオレに腹が立つから(笑)。

10月12日
武田泰淳の小説集を読んでみた。講談社の『われらの文学』なるシリーズで、装丁の立派な本(とはいえブック○フで100円で買っちゃったけど)。長編から短編まで幾つかのお話しが収録してあり、100円ではお得感満載な本(言い方がイヤらしいなぁ・笑)。この作者には食人をテーマにした『ひかりごけ』という有名な作品があって、それも収録されていました。
古い作家さんなんで現代の私としては、戦争直後の世相などに当時の雰囲気を感じたりする。私小説の持つ退廃的な暗さ、というのもあったり(読むのは疲れますね)。ちょっとつげ義春のマンガを思い出したりして(因みにボクはつげファンでした。ついでに言うと桜玉吉も好きです)
ま、小説の感想を色々書くなんてのは野暮なので(と、僕は思っている)、興味のある人は挑戦してみて。

 

10月10日(土)  仙台・拳法(打撃)基礎クラス
大安の土曜。午前中は百か日のご供養に行き、午後は何件かの御祈祷の依頼(内一組は南方のT哉君で親しく会話が出来て楽しかった)。夕方はお世話になっている方の御宅で勤行、その足で道場へ・・・という充実した(?)一日。

道場にはT沢さん親子、O野さん、S木君が参加。今週よりT沢ジュニア君も土曜クラスで鍛える事になったので、皆さん宜しく。
一同、早目に来て自主練習をしていた様子。8時からクラス開始。
先ずは準備体操をし、各種の基本技。
防禦練習(今の所、ここ迄でT沢さん親子は早退)をし、外家拳技術。
打撃だけだと疲労度が高いので(笑)、柔術も初伝逆取の1・2本目を練習し、歩法と約束組手を数本。
仕上げにスパーリングをし、10時少し前に今夜は稽古終了。

仕事で数週間休んでいたO野さんも頑張ってる。今年入会した30代後半組は(S々木さん含め)皆さん頑張ってるなぁ。・・・私も彼等を見習わなくては。

 

10月9日(金)  仙台・套路(型)クラス
R枝さん、中学生I藤君、K池君、O野さん、I藤君が今夜の稽古に参加。

今夜も前半は套路を練習。全員で揃って八卦掌(2種)、正宗太極拳(所々動作の用法を解説しながら)、形意拳(五行)、少林拳(短い物3種)、専作伝心眼流(初・中伝の片衣のみ)、九鬼神流棒術、専作伝棒術などを。

後半は攻防型(2種類)を復習し、ついでに相手の攻撃を壊す(痛める)ガードの練習を。この技の、学生時代の私の失敗を話して大笑いしたり。
・・・こういった“相手の攻撃して来た手足に肘・膝・拳を合わせて痛めつける、というやり方は学生時代までは良くやったのだが、矢張り指導の立場になってからは使わなくなったなぁ。ま、当然か。
最後に単・連攻防の2人型を復習し、10時10分頃に稽古を終了。

その後、I藤君とK池君は残って専作伝棒術を復習してから帰った様でした。

 

10月6日(火)  雑談を幾つか。
山田無文・『般若心経』再読し終わる。何年か振りに読み直して、これまた実感を持って理解出来る箇所が多い。心経解説の名著の一つだと思う。

10月5日(月)。『マザー・テレサ 日々のことば』を読んだ。生前の発言から部分的にチョイスして1年365日に当ててある。話の前後が解ればもっと感情移入し易い物もありそうである。「遠くの人を愛するのは容易だ。先ずは家庭から。それが出来たら隣人へと」は、まさに至言。
又、“祈りと家庭”について最近考える機会を与えられている、私の思考を深める参考にもなった読書。

 

去年位までご縁があって剣道の練習や大会など見学する機会が良くありました。高校時代、短期間ですが私も剣道をかじった事があったので、色々と考える切っ掛けにもなりました。
私が短期間で剣道を終えてしまったのは、つまりは始めた理由(目的)が不純だったからですね(笑)。「不純って…剣道部に好きな子でもいたとか?」なんて聞かれた事もありましたが、そんな理由ならもっと頑張った筈でして(笑)、既にやっていた“拳法の足しになる事はないかな?部活勧誘で誘われたしなぁ…”ってのが始めた動機ですから、動機とも言えない(笑)。
結局やってみて当時、私が剣道を面白いと思えなかった理由は、若い頃は自分が良いと思っているものが絶対で、他の価値観を受け入れられないじゃないですか。既に拳法を練習していた私にとり、剣道は納得のいかない事が有りすぎたんですね。
今なら逆に楽しく、納得してやれるんじゃないかと思っています。ま、やりませんけれども(笑)。

 

10月3日(土)  仙台・拳法(打撃)基礎クラス
体調不良の上、今朝は作業中にうっかりノコギリで手を切ってしまった。もう笑うしかないな(笑)。
稽古にはT沢さん、S々木さん、S木君が来た。20時までは各自、套路の復習をしていたので、細部のチェックを入れさせて貰った。ついでに(?)T沢ジュニア君のクラス替えについても相談。
20時、稽古開始。
①準備運動 ②基本各種(涼しくなったので夏場は省略していた手技種類を戻してみた)
③防禦練習 ④外家拳技術
⑤歩法(基礎的な物のみ) ⑥約束組手
⑦柔術(大和道の初伝逆取を半分ほど復習)
⑧スパーリング(少し休んだS々木さんの動きも悪くなかったので一安心。年を取って来ると衰えるのは早いですからねー笑)
等で今夜の稽古は10時頃に終了。

 

10月2日(金)  仙台・套路(型)クラス
S々木さん、S木君、R枝さん、T沢ジュニア君、C葉さん、学生I藤君が稽古に参加。
準備運動は各自でやって貰い、今夜も套路から稽古開始。八卦掌(2種類)、形意拳(五行)、正宗太極拳(後半部)、外家拳(基礎的なもの3種)、陳式太極拳(老架1路前半部)、専作伝心眼流(初・中伝)を全員で。皆で揃って套路をやると、不正確に憶えている部分が修正出来るのではないかと思われる(とは言え、それも夫々の意識次第だけれど)。
後半は各自套路を練習。細部を直したり、新たに進んだり。CさんとO澤さんは太極対錬を。久々に道場に来たS々木さんは套路の細部をしっかりと。
10時過ぎに今夜の稽古は終了。

何度も言っている事ですが、仙台道場の稽古開始は夜8時ですが、会場は6時半頃から使用できます。対錬や武器術、Y先生伝授の柔術、日曜クラスでやっていた反応訓練など、有志の人達で集まってドンドン練習して下さい。使える会場は有るのですから、後は皆さんのやる気次第です。自分で練習しなければ技術は身にはつきません。

 

 

 

9月30日(水)  雑談
光瀬龍・『百億の昼と千億の夜』というSF小説を読んだ。壮大な話。もう少し若い時に読んだらもっと面白かったかな。
風邪をぶり返し(治る暇がないのか?全然治らん/笑)、何となくアタマもボーっとしているので仏教書は一先ず休み、小説を読んでみた。小説はぶ厚くても一気に読めて良いですわ(笑)。

 

9月27日(日)  雑談
武田鏡村・『禅の問答集』を読む。
禅の宗風に触れると何時も背筋の伸びる思いがする。そんな私は真言宗(笑)。私にとってタイミングの良い読書だった様で、今回は得る所大きかった。って、勿体ないのでその得た内容は秘密ですが(笑)。古書店で105円で買っちゃって申し訳ないぐらいだ(←古書店でしか本を買わない男・笑)。
ところで、本書の帯に「ビジネスの発想の宝庫」といった売り文句があるのだけれど、ちょっとイジワルな言い方をさせて頂くなら禅(仏教)はビジネスとは真逆な思想ですよ(笑)。・・・ま、どんな物事からでも世俗的成功のヒントに出来るという類いの天才なら別なんでしょうけど。

 

9月26日(土)  仙台・拳法(打撃)基礎クラス
今夜はI藤君とS木君のみ稽古に参加。標準的なメニューで稽古。
①準備運動 ②基本 ③防禦練習 ④外家拳テクニック ⑤歩法 ⑥約束組手
⑦柔術の技を一本復習
⑧スパーリング ⑨整理体操代わりに正宗太極拳・左右逆バージョンを行ない(混乱の態/笑)、ストレッチ
で10時頃に稽古を終了。

スパーリングでの弱点(改善せねばならぬ点)というのは各自それぞれにある。が、それは指摘しても、改善する為の動きを教えても、そう簡単に直る物でもないようだ(直る人は大会などでも上位入賞するような天才なのでしょう)。
実は套路をやっていると、その問題点が解決できたりする。套路(と伝えられるその用法例)に修正のヒントがある。最近、そう感じるようになった。
弱点があるけれど、それがスパー練習だけでは解決できない・・・との問題を抱えている(悩んでいる)人は、套路練習にもっともっと時間を割いてみてはどうでしょうか。套路は短期間で実践的な効果が出るという代物ではないけれど、武術を長くやっているのなら套路の練習に時間を使う事で結果的に身に付くモノがあるものです。

 

9月25日(金)  仙台・套路(型)クラス
中学生I藤君、S木君、T沢ジュニア君、C葉さん、R枝さん、M子さんが稽古に参加。
この所、皆に早く覚えて貰いたくて対錬や用法等を行なう事が多かったのだが、道場で套路をやらないと忘れる人がいてマズイんじゃないか?と思ったので、套路を重点的に練習する事にした(笑)。
準備運動は稽古開始前に各自やって貰う事にして省略し、20時から早速套路を練習。最初に全員で揃って八卦掌(2種)、形意拳(五行)、正宗太極拳、(ここで小休止を取り)陳式太極拳(部分)、少林拳、心眼流(専作伝)などを通して休憩。
後半はそれぞれ套路や対錬、武器術などを練習して貰った。
ついでに心眼流の詰の応用を皆で練習し、剣を練習していた人には狸猫倒上樹の徒手用法と剣用法とを指導。
稽古途中には石巻の飲み屋の話など、雑談も入れて大笑いもし、10時過ぎに今夜の稽古を終了。

 

知人の坊さん(真言宗)が、「高校生位まで自分の家が寺なのか神社なのか分かってなかった」と言ってたのだが、私もそうだった(笑)。加持祈祷にかなり重点を置いている寺だと(またそういう寺は修験の影響で日本のカミも拝むし)、御祓いをしたり地鎮祭をしたりとやってる活動が神社っぽいので、区別がつきにくいかも知れない。
で、実際、私の寺の信徒さんの中にもウチが神社だと思っている人がいて(!)、私が葬儀や供養をしたりすると、「そういう事もやるんですか!」と驚かれたりする。・・・出来て当然です。あたしゃー正真正銘の坊さんですから(笑)。
あ、そういや神社さんだって葬儀も執行するんですけど、神主さんが葬儀というのも印象が薄いかも知れないですね(笑)。
ま、何かあったら、何でも出来ちゃう何でも屋の私ンとこにどうぞ(←そしたら迷わなくて済むでしょ?笑)

 

9月24日(木)  雑談
安本美典著・『新版・卑弥呼の謎』を読む。気楽で楽しい読書。他説をかなり批判的に総覧した内容。卑弥呼=天照大御神との説は、大胆で素敵。

ここんとこ、A目さんに教えて貰った生姜焼酎を飲んでいる。これ飲んでるだけで彼は痩せたんだそうですよ!って、私は痩せるのが目的ぢゃなく(笑)、美味しいから飲んでます。冬にもぴったりだよね。

そのA目さんの結婚式で『指ヨガ』なる本を頂いた。読んでみると一時期流行った“足医術”の手バージョンといった感じ。足より手の方が簡便かも知れないですね。その本、今は友人女性の所に回っていますが、お読みになってみたい方にはお貸ししますよ。

 

9月19日(土)  仙台・拳法(打撃)基礎クラス
今夜はT沢さんとI藤君が道場に参加。
稽古開始の20時迄の間に、T沢さんの正宗太極拳を幾らか修正。
①準備運動 ②基本各種。未だ完調ならず、I藤君に前に出て貰った。老化というのは恐ろしい(笑)。少し前なら熱が有ろうが具合が悪かろうが元気に動けたが、今は息切れするようになった。段々と無理が利かなくなって来ている、という事なのだろうな、残念乍ら。

土曜クラスには6時半頃から来て練習しているT沢さんは、今夜も基本が終わった時点で帰宅。後半はI藤君とマンツーマン稽古になったので、(風邪をうつしても困るし)套路を見てやる事にした。
昨日、A目君の龍形八卦掌が危険な感じだったので(笑)、I藤君にも試しに龍形八卦掌を演じて貰った。・・・かなり危険だ(笑)。という事で、その後は龍形の復習を。
最後には武器を持って套路。龍形も登米の心眼流のように型そのままで長物も短兵も使う事が出来て楽しい。
さあ、がっちり復習したんですから、家でしっかり練習して下さいよ!(笑)

 

新聞でチラと読んだんだが(勘違いしてたらゴメン)ローマ・カソリックが離婚・中絶を実質認める声明を出したとか。カソリック離れに歯止めをかけたい、との理由らしい。さぁて、こりゃ大変だ(笑)。それじゃカソリックの教義は有名無実になってしまうもんなぁ。それだけ教義が時代に合わなくなったって事なんだね(出家者なら兎も角、一般人にまで厳しい決まりを押し付けりゃ何時か破綻するよね)。
ところで。キリスト教では遺体を土葬にする。これは“復活の日”に死者は肉体を持って生き返る(それから神の審判を受ける)為に必要だからで、火葬にしちゃうと生き返ることが出来ない、との理由からみたいだ。(んだからキリスト教では火葬にする、というのはハードな罰になるらしい)
でも、日本では(一部地区を除いて)遺体をそのまま埋める土葬は認められてない。・・・さて、日本のキリスト教徒はその辺りをどう考え、折り合いをつけているのでしょうか。ちょっと聞いてみたい気がします。
どんな宗教教義でも、その国(地域)の風習によって変化しなくちゃならない物があるよね。強引に押し付ける事は出来ないよね、と思うわな。

 

9月18日(金)  仙台・套路(型)クラス
木曜深夜から高熱を発し、出来れば誰かに代理を頼みたかったのだが、生憎今夜は定時から道場に来られる古参の生徒がおらず、やむなく道場へ。という訳なので、万が一風邪をうつしたらご勘弁下さいよm(__)m

道場にはS木君、K池君、C葉さん、中学生I君、A目さんが来た。
今夜は準備運動や基本功を省いて、最初から最後まで套路の練習。久し振りに套路オンリーの稽古をしたのだが、各々細かい所まで見てやれるので、もっと套路の練習を増やした方が良いのかも知れない。・・・暫らく見てやっていないと、動きが雑になったり変わっている生徒もいたりする。こりゃイカン(笑)。
という訳で、少々キビシメに套路の指導。
A目さんがこのクラスに来るのは久々で修正箇所がたっぷり(笑)。彼は今夜龍形八卦の8掌だけ練習していたのだが、それでも時間内で全てを直し切ってやる事が出来なかった。
K池君は形意拳と正宗太極拳。長年の課題(良くないクセ)を修正する手がかりが出来て来たのではないかと思う。
C葉さんも正宗太極拳を。こちら正しく力を出す為の修正する為にも一つずつ時間をかけて。
I君は老八掌の型を憶えている最中。細かい事はいずれ。
S君は心眼流。
10時過ぎに稽古を終了。

 

この世にあるものは、生物も無生物も全て同じ価値を持っています。尊重し合いましょう、というのが仏教です。
その“等価値”を実感する為に、行があるのです。

 

9月17日(木)  雑談
神谷美恵子著・『生きがいについて』を読んでみた。ライ病患者の中にも生きがいを感じている人がいる、という所からの本。私は自分の経験からどうしても仏教的なアプローチをしてしまうけれど、矢張り宗教的な視点は出て来る問題だと思う(笑)。因みに著者はキリスト教系。共通項は沢山あるよ。

私が思うに生きがい、つまり生に意味を持たせるという事は全く精神的なものに掛かって来る。この地上にダンゴ虫が沢山居て、彼等は子孫を作ってダンゴ虫という種を存続させて行く事に意味がある。例え個体のダンゴ虫が病気だろうと障害があろうと、早死にしようと宇宙には関係が無い。人も同じく、人と言う種を残して行く事が地上での役割ではある。だからそこ(生)に意味を持たせるのは個人でやるしかないし、全く個人の問題なのである。
“生”そのものには実は意味は無いのかも知れない。が、そこに意味を求め、見つけ出すのが人間であろうから。

 

 

9月12日(土)  仙台・拳法(打撃)基礎クラス
今夜の道場は自主練習日にした。道場に来る事が出来たのはT沢さんだけだったそうだ。
人数の少ない自主練習の時は、広い道場を好きなように使う事が出来るので、武器術などの練習に丁度良いものである。武器は結構、練習場所に困るものなのである(笑)。

 

9月11日(金)  仙台・套路(型)クラス
大雨で鬼怒川が決壊。宮城でも大雨特別警報が発令され、大崎、大和などで河川が決壊・氾濫し深刻な被害。早朝より東松島なども河川近くの地域では避難指示も発令(鬼怒川決壊の映像を見、津波を思い出した。やや平静さを欠く己を感じる)。
大雨で混乱した本日ではあったが、当会の関係者は(連絡が有った限りでは)一同大きな被害はなかった様で、道場はいつも通り開けてみた。仙台市内も場所によって混乱状態は続いているし、こんな夜は家に居る事を優先するのが普通なので、参加者は少ないだろうな?と予想。が、今夜はR枝さん、K池君、S々木さん、C葉さん、I藤君、T沢ジュニア君が来て結構賑やかに。

①準備体操 ②正宗太極拳(導入部) ③②の型の実用法・数種類 ④蟷螂拳の実戦手・一つ
で前半1時間。
⑤套路・対錬。各自、型を復習。剣や棍術を復習する人達もおり、10時20分頃に今夜の稽古を終了。

いつも通る東松島市の川。夜目にも水かさが増え勢いが増しているのが解り、恐ろしいようだった。

この大雨で足場も悪く、外で行なっている震災月命日の法要は大変だっただろうな。

 

9月6日(日)  おめでとうございます
当会門下のAさんの結婚式にお呼ばれ。初見の方々とも親しくお喋りできるような、楽しい式。それもAさんとその奥さんの人柄あってこそ、でしょうね。
・・・あ、今後どなたかの結婚式に呼ばれても困りますよ。私は基本、結婚式には参加しない事にしておりますので(笑)。今回は例外なのでした。

 

9月5日(土)  仙台・拳法(打撃)基礎クラス
I藤君、T沢さん、O野さんが参加したという今夜の稽古。・・・残念ながら私は事情で結局、道場には行けず。私の代理でI藤君が基本等を掘り下げて指導してくれたとの事だった。指導代行できる生徒が居てくれて本当に有難い。
I藤君、どうも有難う。

 

9月4日(金)  仙台・套路(型)クラス
竹内久美子著・『浮気人類進化論』を読んだ。この本が竹内氏のデビュー作だとは知らなかった。「竹内が答えます」シリーズには少々ウンザリしたけれど、これは良かった(笑)。ま、仰ってる内容(説)は昔から同じなので(そこが大したもんですね)、通常一冊読めば話題としては充分だと思うのですが。

さて、今夜の稽古にはC葉さん、R枝さん、S木君、M子さん、O野さん、中学生I君、T沢ジュニア君が参加。
①準備運動 ②蹴りと連環手法。今夜は相手を立てて練習。的を蹴ったり、連環手(コンビネーション)で相手を打つ練習・・・なのだが、慣れていない人は相手が前に立つと、動きの手順が頭から飛んでしまい“何をして良いのか解らないわ”状態になってしまうという、それ以前の問題(笑)。
③八卦掌の対人練習。久し振りに用例も。
④ヒ掛掌の基本技(前回の復習)。これも相手を立てて基礎~変化技を。こういった技は“伝授”なので「また習えるだろう」等と油断せずに、自分でしっかりと練習して身に付けて下さいよ。他にもこれまで“伝授”した技術は幾つかありますよ。憶えていますか?
⑤套路。各自、型の練習。先週日曜の形意剣の復習をする人達も。
で10時に稽古を終了。

パチンコ屋さんって凄いな。平日の朝から沢山の人が開店待ちしてる。まぁそういう人達の多くが、結局はパチンコ中毒ってヤツなんだろうけど、幾ら俺がアル中だからって朝から飲んだりはしないぜぇ(笑)。凄い情熱だ。
ま、だけど、パチンコはやってからでも仕事は出来るけど、朝から飲んじゃったらその日は仕事にならなかったりするもんな(笑)。
ホント、近年は法事や上棟式の後でも酒席がなくなった。昔と違って参加者が遠方から車で来てたりするからね。昔のやり方が無理になってるんだよね、何事も。
行儀の良い世の中になったって事なのかな(笑)。

 

8月30日(日)  形意剣を半日で憶える会
午後1時から形意剣の練習会。道場では時間的都合で武器術までナカナカ練習出来ないので、こうして別口で教える事にしてみた。

本日の稽古には8名が参加。石巻開催となると仙台の生徒達は参加しにくいかも知れないが、多人数が武器を振り回せるスペースを借りるとなると仙台では会場費が高上がり過ぎ(笑)、生徒達の金銭的負担が増える。石巻開催のお陰で1名200円の参加費(予定より100円安くなった)で間に合ったのは嬉しい限り。
仙台からは車に乗り合わせて来てくれているので、移動費も少なく済んでいる筈である。←そこまで考えているなんて、私は実に良い先生だなぁ(ホントか?)。

予想以上に参加者の憶えは早く、4時間かからずに五行剣の型、五行連環剣の型、そして基礎的な用例まで教える事が出来た。後は各々復習に精を出して身につけて貰いたい。
練習会は午後5時前に終了し、各自近くの銭湯に行ったり、宿にチェックインしたり用事を済ませ、6時半から懇親会(夏の飲み会)開催。3時間飲み放題で1名4000円。
宴席中に次回の練習会プランが大まかに決定した(早いっちゅうの)。次回は形意棍&形意槍の套路練習会。日にちは10月31日(土)でほぼ決定。詳細決まり次第、この『指導日記』上で告知します。

さて、今回練習会では初心者にも武器を学んで貰った。
古い武術は武器術が根底にあるから、武器を学んでこそ本質が理解出来る側面がある。なので素手技術と同時、又は先立って武器を学ぶという方法もあるだろう。・・・しかし、これは私の考え方だが、素手技術をしっかり学んでから武器術に入って貰うようにした方が良いだろう。素手で充分戦える、素手で強い、という人が武器を学べば、武器を持っても武器に拘る事無く戦う事が出来る。これは武器術のみ稽古している人と比べて大変有利である。

 

8月29日(土)  仙台・拳法(打撃)基礎クラス
今夜の参加はI藤君とS々木さんだけだったので、明日の練習会の予習を行なう事にした。2時間で2人とも五行剣、五行連環剣の套路と基礎的な用法を覚えられたので、明日の本番は指導を分担出来そうで楽になりそうな予感(笑)。

当会では、帯に色が着いたり、黒帯になるまでにはかなりの時間(年数)がかかります。
が、これは私が異様に厳しいとか、生徒の皆さんの素質・才能の欠落が理由ではありません(笑)。
原因は稽古時間の少なさにあります。当会で道着を着て帯を締めるクラスは現在、土曜日の打撃クラスのみ。金曜は型の練習です。
土曜クラスの稽古を週3~4回出来れば、段位もそれ程時間が掛からずに取れるでしょう。
学校の部活を思い出して下さい。週5日も6日も稽古するし、夕方の部活だけでなく朝連まであったりします。
あの位練習すれば、3~4年で黒帯締めますよ、当然(笑)。
でもま、社会人になればそんな時間の捻出は無理です。余程職業に恵まれない限りは。
ですから早く帯に色をつけたい!と思うのであれば、道場以外に有志の者で集まって稽古すれば良いのです。話は簡単です(笑)。
何も土日クラスの全メニューなんかやらんでも、基本と防禦練習、反応訓練、外家拳技術類、スパーリングさえやれば充分です。
時間の無い時は基本の中でも重要な幾つかと、スパーだけで大丈夫です。
場所なんか公園だって良いし、誰かん家の庭先だって良いんです。やってみれ。間違いなく速成するから。

 

8月28日(金)  仙台・套路(型)クラス
O澤さん、C葉さん、S木君、S々木さん、中学生I君、T沢ジュニア君が稽古に参加。
①套路。正宗太極拳、八卦掌、形意拳、陳式太極拳、少林拳、心眼流(南方伝)などを皆で揃って行ない、
②対錬類。攻防型2種の後、様々な攻撃への防禦の練習。シンプルアタックの防禦など土曜クラスに出ている人にとっては鼻をほじりながらでもやれる内容だが、套路だけやって来た人は慣れるまで難しいかも知れない、という事で体験的に練習。その後、サイ脚(八卦掌の対錬套路)を復習し休憩。
③形意剣。日曜開催の練習会に先立ち、予習の感じで。初めての人は型の手順を憶えるだけでも結構時間が掛かるので、今夜五行剣のヘキ・サンとその基礎的な用法を通しておけたのは良かった気がする。当日の時間短縮に繋がるだろうか?(笑)
10時頃に今夜は道場終了。

バレーボール、昨夜のドミニカ戦は手に汗握った。試合を見ているだけの私でさえ、余りの緊張感で疲れた(笑)。その緊張感と戦うってんだから、選手って凄いなぁ、ホント。

 

8月27日(木)  個人指導(G君)
午後の空いた時間、G君の個人指導。G君に指導するのは久し振り。心眼流中心の稽古。
①築館伝・心眼流の1人型 ②専作伝・心眼流の棒術と剣術の復習 ③築館の老先生伝授の棒や刀の用法
などで1時間程の稽古。
稽古後には彼からの質問に答える形で仏教の話も。

知人に門下のA目さんの整体を紹介し、昨夜、石巻に出張施術をして貰った。依頼者も効果が出たみたいで喜んでいた。次週も依頼したいとの事で、紹介した私も嬉しい限り。施術後、いつもお世話になっている居酒屋さんで一献傾けた。道場の事、心眼流の事、整体の事など濃密な会話。
A目さんの整体は評判が良いので、ご希望の方には紹介しますよ。宮城県内なら出張での施術もしてくれるそうですし。

 

≪告知≫
“形意剣を半日で憶える会”開催します。
場所・石巻市大街道、釜会館(2F、集会場)。宮城県石巻市築山3-6-28
日時・8月30日(第五日曜日)、午後1時~4時半頃まで(会場は5時までですが片付け等で余裕を持って終了します)。
参加資格・特になし。中国武術、剣に興味のある方。
参加費用・門下生300円。門外の方及び準門下生(休会中など)は2000円。
練習内容・形意拳の剣の型。五行剣、五行連環剣。時間的余裕があれば用法も。
剣は各自ご用意下さい。(剣は真っ直ぐで両刃の物。日本刀の様に片刃で反りがある物を刀として区別します)

稽古終了後、夏の懇親会を開催します。
千年の宴・石巻大街道店にて。午後6~6時半スタート。

 

8月22日(土)  仙台・拳法(打撃)基礎クラス
本日午後1時30分から南方武道伝承館で心眼流の稽古会が有るとのお誘い。当会の生徒達は皆、都合が悪くて参加出来ないらしいので、私だけでも何とか出席せねば・・・という感じ(笑)。本職(寺)も午前は結構来客で忙しかったが、午後は少し余裕が有りそうな気配。住職も体調が幾らか良いようで、寺を出て稽古会に参加する事が出来た。
武道館に着いたら意外な程に稽古参加者は少なかった。けれど、H澤さんと数年振りにお会いしただけでも行ったかいが有ったですわ(笑)。
心眼流稽古は4時半迄。
5時からは他派心眼流の方も集まっての懇親会との事だったが、私はオイトマして自分の道場へ移動。昨晩は3~4時間程しか眠れなかったから、夕方になると一寸眠い(笑)。

当道場の土曜クラスは何時も通り夜8時開始。今夜はI藤君とS々木さんが稽古に参加。
①準備運動 ②基本各種 ③防禦練習 ④外家拳技術 ⑤初心型の対錬 ⑥スパーリング ⑦タントウで2時間稽古。
④では攻防の最中に目を狙う方法を説明。又、普段練習している或る技の手の位置、身体の動き、足の位置に効果的に次打を打ち込むポイントが隠れている事を解説(だから大雑把にやっちゃダメって言ってるのね)。今夜は参加者が少なかったので教えたが、これはもう少しの間秘密にしておく(笑)。・・・イマドキはどんな技や練習法も公開されつつあるが、こういうポイントは直接でなければ習う事は出来ない。
⑤初心者向けの型と対錬と言えど侮るモノでもなく、基礎的且つ大切な身体の動かし方を学べる。しかも分解すればそれだけで一寸したケンカ位なら有効でもある。ポイントを意識して身に憶えこませる事が重要。
⑥先週同様、S々木さんの動きが良いので(笑)、少しずつ手の位置など気を配る様に注意を。I藤君は後輩に対し、良い練習相手になってあげてる感じがする。
⑦タントウ。タントウについてS々木さんから質問が。実は私、タントウや気功については一言あるのだが、それは又何かの折に(笑)。

このクラスでのスパーは“中国拳法らしく戦おう”等と意識し過ぎなくて結構。先ずはパンチやキックなどの実際の攻防に慣れる事からスタート。「中国武術(又は古流)の技や理合が出ないからやっても無駄」なんて言う人に限って、単純なパンチ一発さえかわせなかったりします。套路や対錬も同時進行して練習していれば、徐々に“らしい”動きが出るようになって来ます。又、その為に必要な指導は金曜の套路クラスでしています。

 

8月21日(金)  仙台・套路(型)クラス
雨。宮城は梅雨明けしてから、雨が多い気がする。実は今、梅雨が来てるんぢゃないのか?大丈夫か、気象庁は(笑)。

今夜の稽古には中学生I君、S木君、T沢ジュニア君、K池君が参加。人数が少ないので、基礎的な練習に多く時間を割く事にした。
①準備体操 ②基本功 ③基本連環技 ④套路(初心者は単攻防・連攻防・単攻防対錬と八卦掌)
⑤蹴りの防禦数種 ⑥専作伝心眼棒術など。
套路の時間には形意拳や正宗太極拳、築館伝棒術などを練習する生徒もいた。

中学生I藤君の帰り際、お母さんが「家でも練習しています。私が練習相手で」とおっしゃって行った。うん、結局上達は家で(1人で)どの位練習しているか?ですからね。昔のように毎日道場が有る訳ではありませんから、道場に来た時だけ練習するのでは足りる訳がないのです。

「太極拳には興味がない」と言っていた生徒でも、何かの切っ掛けでやってみて何年か経つと「正宗太極拳は好きですね」と言うようになったりする、なんとも不思議な套路なんですよねぇ(笑)。

 

8月17日(月)  雑談
知り合いの方のご好意で、登米市の長沼で開催の蓮華を見に連れて行って頂いた。大きな沼一面の蓮の華の中をボートで往き、蓮の身(種)を食べてみたり。アレ、ナマでも美味いんだね。何でも経験してみないと分からないものですわね。阿弥陀浄土には蓮の表現が出て来るけれど、その記述と重ねて見たりの幻想的な時間でした。
道中、車内でも焼きオニギリは何故焼いたのか?的な会話もし、新たな発見があったりもしました。いや、やっぱり年長者の話って聞いてみるものですよ、ホントに。

雑談ついでに。
一時期、夏になると頻繁に頂いたゴーヤだが、去年位からは殆ど貰わなくなった。仮設の日除けに・・・と栽培したという人達もいたようだったが、好き嫌いがあるので結局は植えなくなったのかも知れない。で、私の所にも回って来なくなっちゃった、と(笑)。
「今年はゴーヤ、全然食べてないなぁ」と話していた折、仏壇の設置を手伝いに行ったお宅で沢山の野菜に混じって、何本かゴーヤを頂戴した。嬉しかった(笑)。

 

8月15日(土)  仙台・拳法(打撃)基礎クラス
ひろさちや著・『すらすら読める歎異抄』を読んだ。例によって、ひろさちや節炸裂の“解説”が素敵。それにしても『歎異抄』は凄い内容だなぁ、ファンが多いのは分かる(笑)。

今夜の稽古にはT沢さん、S々木さん、I藤君が参加。私が道場に着いたのは20時少し前だが、他の皆さんはもっと早く来て套路を練習していた様子。
①準備運動 ②基本各種
③防禦練習 ④外家拳技術⑤歩法(ついでに柔術の体捌きも練習) ⑥約束組手(頭の位置で正確に当たったり外れたりする事を指摘)
⑦スパーリング ⑧タントウ
で10時頃に稽古を終了。
スパーでのS々木さんの動きが急に良くなっていた。驚き(笑)。

 

8月14日(金)  仙台・套路(型)クラス
午前にご供養に伺ったお宅に、笠尾先生の『少林拳入門』や『八極拳(DVD付き)』、『カンフーなんとか』といった本があり、初老のご夫婦お2人住まいで「どなたの本なのか?」聞きたくて喉元まで出かかったが、時間が無くて諦めた(笑)。

「さて、盆中の今夜は何人が道場に来るかな?」と仙台へ行くと、C葉さん、S々木さん、K池君、T沢ジュニア君が参加。先週に引き続き、基礎的な練習を少し続けてみる事にした。
①準備体操・基本功 
②対錬。幾つかの対錬型を復習し、基本功に出て来る八卦掌動作の実用法など。ついでに掴まれた手を化す方法も練習。又、柔術の基礎も。
③劈掛掌の実用・応用法。套路の練習時間にしようと思ったが、K池君が練習していたのを見、ついでに劈掛掌の基礎技を久々に練習。同じ動きが攻撃にも防禦にも打にも投げにも使える、という中国武術特有の応変が説明しやすい技なので、時々参考に教えたりする(内家拳の様にまどろっこしくないから解り易い)。変化・応用が面白いだけではなく、思いっ切り行けば初手の2打だけでも実戦向きなので、楽しめる(笑)。
④套路。最後まで残ったK池君とS々木さんに套路の指導。K君は形意や少林拳の基礎を、S々木さんは陳式を。
10時半頃に今夜の稽古終了。

イオンの葬儀費用を知り、案外安くないんだな・・・と知る。私の寺では院居士(大姉)をつけて枕経、通夜、葬儀、火葬、49日まで行なってもイオンより安価だった、という事に愕然とした。ま、当寺院の場合は、葬儀を依頼されるのは皆さん古くから付き合いのある信徒さんだから、お互い様という気持ちが有るからこその金額なのだが。
あ、「安いなら頼みたい」と言われてもお引き受け出来ない場合もあります。依頼者が何処かの寺院の檀家である場合、私が他所の寺院に出向いて行って葬儀や納骨する訳には行きませんからね(笑)。依頼人の墓地が公営墓所であれば、お引き受けできる可能性は高くなります。
蛇足ですけど、金額を抑えているからと言って手抜きは一切ないですよ。高額の所と比べても、正式で丁寧だとの自負はあります。

 

8月10日(月)  雑談
やっぱり30代も後半になると、運動をしている者とそうでない者とを比べれば身体の差が大きくなる。徐々に健康を考える年齢になるのも現実で、「腕力の強さなんて必要ない(求めない)が、健康・身体の強さの為に適度な運動はしなくては!」と思う人も増えて来るものである。
実際、年齢的に身体の不調を訴える人の多くは、適度な運動と食生活で大半の症状は改善する。
しかし、人間ってだらしないもので(笑)、なかなか自主的な運動は続かない。「お金を払うからこそ続く」というのが本音のようだ。
武術はただ運動不足解消になるだけではなく、奥深さもあるので、套路だけでも続けたら絶対に損はしないしハマる。
是非、道場にどうぞ!(笑) え?「我田引水っぽい?」 ・・・良いんです、武術に効果があるのは事実ですから(笑)。

吉村作治著・『古代エジプト女王伝』を読んだ。エジプトは行った事がないけれど、ロマンをかき立てられます(笑)。若い頃、良く一緒に外国旅行をした人に「エジプト旅行」を打診したのですが、「政情不安」で止めた方が良い、という事になりまして、以来機会に恵まれていません。
こういった古い文明の本を読むと、“昔も今も人間って同じなんだなぁ”と感じます。権力闘争とか、読んでるとドキドキします(笑)。・・・尤もそれは、“権力”とは全く無関係の世界に生きているからこその興味なのかも知れないですが(笑)。

 

8月9日(土)  仙台・拳法(打撃)基礎クラス
今夜はT沢さん、S々木さん、S木君が稽古に参加。天気予報通り、涼しい一日で稽古もし易かった。ありがたい(笑)。
稽古途中、A子さんがジュースを持って道場に顔を出してくれた。ご馳走様でした。

8時の稽古開始までは皆さん套路の練習。8時から稽古開始。
①準備運動 ②基本 ③防禦練習 ④外家拳技術 ⑤歩法 ⑥約束組手 ⑦スパーリング。
⑥でS木君がS々木さんにダメージを負わせてしまった。スパーリングなら互いに動いているから、手加減していても強く当たってしまう事はある。が、約束組手は技の練習である。それで後輩にダメージを与えるというのは大変問題である。先輩ならば技を知っているので本気で掛けても怪我は先ず無いが、技を知らない相手に対して先輩に掛ける如くするのは論外である。
稽古は10時15分頃で終了。その後、私はS々木さんの様子を見ながら暫らく2人で話をしながら道場にいたが、10時45分頃に一緒に道場を出た。

6日放送したNHKスペシャル『きのこ雲の下で何が起きていたのか』は凄惨だった。米国でも放送すべきだ。

 

8月7日(金)  仙台・套路(型)クラス
いや~毎日、「暑いですね」が挨拶。宮城でこれだけ暑いんだから、関東の人達は毎日凄い暑さと戦っているんだろなぁ。明日8日は「少し気温が下がる」との予報だから期待しているのですが、さて、どうなるものか。・・・ま、今日も夜は幾分涼しくなったので明日は期待してしまいますが(笑)。

S々木さん、S木君、R枝さん、中学生I君、C葉さん、T沢ジュニア君、M子さん、I藤君が稽古に参加。
今夜は準備運動は省略。先ずは対錬類から稽古開始。八卦掌のもの、柔術の基礎などを行ない、攻防型やサイ脚。
次は外家拳の短い套路を3種類練習。皆の復習を兼ねて。
その後、久々に護身術を。“護身術”というのは元来、危険に遭わない為の術であって、胸倉掴まれちゃったとか、首絞められちゃったよ・・・ってな状況にならない為の方策を指すのだが、ま、ここでは一般に「護身術」と言われる対処方法を練習。一つの技術が他の技術に繋がり、様々な対処技術も全く別の技ではないという事を理解して貰えれば、取りあえずは(上手く出来なくとも)良し。
最後に全員で掛かり稽古(剣道の物とはやり方が違う)で遊び(?)、タントウ(気功)を行なって10時に稽古を終了。
今夜も皆さん楽しそうに取り組んでいました。お疲れ様でした。

「戦争反対、9条を守れ!」って叫んでるだけでは、戦争は防げないと思うぞ。そりゃ、誰だって戦争はイヤださ。子供達が犠牲になったりしてる事には悲惨さしか感じない。
さて。昔のインドのこと。ある王様がお釈迦さんの弟子になったんだ。その王様の国は強大国だったけど、仏教徒になって争わない姿勢に変わったんだな。その大王が生きてる内は良かったんだ、強大だったからね。けれど、代替わりして他国に蹂躙されてしまった。仏教思想には、そんな弱点があるのよ。個人の生き方としては素晴らしいんだけど、国は守れない。
・・・え?「一体何が言いたいのか?」ですって? そこんトコは意を汲んで下さいよ(笑)。

 

 

8月2日(日)  雑談
大安の日曜は忙しい事が多い。大安、仏滅・・・等の“日の吉凶”は、本来の形と大分変わっているし、不正確であるので私ら本職は全く参考にしない。が、火葬や結婚式など、それを前提に世間は動いていたりするし、特に沿岸部(海関係)の人は気にする事が多いのは事実なのさね。
気温が高いから拝むと汗だくです。時々、息継ぎの時に自分の汗で溺れそうになる事があるんですよ!嘘っぽいですか?(笑)

ところで、今朝は南方心眼流のT哉君がご家族と御祓いに来て、色々お土産を貰っちゃった挙句、楽しい話も出来て良かった。今月、南方心眼流で稽古会&懇親会が計画されているらしいので、詳細届き次第、門下の皆さんにも連絡しますね。

 

8月1日(土)  仙台・拳法(打撃)基礎クラス
今夜の道場は自主練習。都合の良い人が集まって好きな事を教え合いながら練習して貰った。互いに気楽に教え合うような稽古は師範が居るとナカナカ出来ないものなので、こういう日を楽しく有効に使って欲しいもので。

昨日・今日は石巻の川開き祭り。両日共、午後にブルーインパルスが編隊飛行。人ン家の頭上をうるせえったらねぇ。小さな子供達が「うるさい」と耳を塞ぐ程の轟音。…震災前は海上を飛んでたんじゃないかなぁ?いつから民家の上を飛び回る様になったんだろうな。
あんまり五月蝿かったんで言ってしまうぞ!飛行機飛んでるのなんかを喜んで見てる連中がいるから、自衛隊が調子乗って飛行機飛ばしてるんぢゃねーのか?(笑) なモン見てる奴等の気がしれない。
国を守る為には自衛隊(軍隊)は必須なので、その存在は有難いのだが、飛ぶんなら海の上でも飛べよな!全く。
と思った短気ジジイの独り言。

 

7月31日(金)  仙台・套路(型)クラス
第五金曜の今夜は武器で遊ぶ日。Cさん、中学生I君、K池君、O野さん、T沢ジュニア君、M子さんが稽古に参加した。
先ずは棒術。専作伝の棒術をざっと復習し、築館の老先生伝の用法を3種類。
剣術(日本の)。Y先生に教えて頂いた神道流を何本か復習し、登米伝(型)や築館伝(用法)を数種練習。
ここ迄で9時15分。
後半はナイフ術。基礎中の基礎から、ナイフスパーまで、初心者にも理解しやすい物を一通り。いつも言う様に、中国拳法との共通性についても言及。
といった所で、10時15分頃に今夜は稽古を終了。

土曜のスパーリングでO野さんが肋骨骨折したようだ、との事。「だけどスパーは楽しい」と言うメンタルの丈夫さに未来を感じた。

 

7月28日(火)  雑談
宮澤やすみ著・『仏像にインタビュー』とゆう本を読んでみる。間違ってはいないけれど(一部“オヤ?の箇所あれど)”、そこはかとなく下らない本(笑)。やな感じの関西弁が疲れを増してくれる。

ここで一寸雑談。
以前、当会の小学生にも言ったのですが、子供の頃は内家拳よりも外家拳や、基本のパンチやキック、受身などを稽古の中心にして身体を作った方が良いと思うのです。今の子供達は只でさえ体力がないので、大きくなってから体力的な部分や身体の動かし方が出来ておらず、“技は知ってても使い物にならない”危険性があります。
なので、武術以前にスポーツなどで身体を鍛えておくのはオススメです。その場合も野球よりはサッカーの方が運動量が高くて良さそうですし、体操や水泳も良さそうです。

ついでに子供さんの習い事について、もう少し。
水泳や体操なら、子供の習い事でも週1で月謝5000円も6000円もする。だが、武道は安い。柔道、合気道、剣道など週3回以上で3000円もかからない所が多い。
それだけ武道というのは価値が低い物にされているのですなぁ。
安くしないと生徒が集まらない、集まらないから安くする。親のほうも武道の先生のレベルを観る目がないから、「同じ武道なら安くて回数が多い方が得だろう」程度の認識で教室を選ぶ。多少選択したとしても、「あの教室は大会で成績を残している」とか「先生が有名」程度で教室を選ぶ。ま、知識が無いのだから、その選択方法は仕方がない。
私は基本、子供を預からない。子供を預かると、大人とは別クラスが必要になるという理由の他に、武術を安売りする心算が全くないからだ。安い金額で子供に教え、武術の価値を自分から下げる心算は全くない(世に言う“頑固オヤジ”なので)。武術は高度な芸事の一つである。
私はその位の自負を武術に持っているのでは有りますが、さて、世間では武術の価値なんてーものはナンボのものでしょうや(笑)。
無論、子供を集めて商売として生計を立てている教室に異論はありません。それは指導者の自由。そういう道場があっても良いし、何の世界にも住み分けが必要ですからね。
あ、そうそう。良く、「礼儀作法を身につける為に武道場へ」と言う親御さんが居るけれど、それは間違い。今の武道の先生には礼儀を教えられる人はいません。道場でやってる事と言ったらですね、靴を揃えるとか、先生や先輩にしっかり挨拶するといった程度の事ですよ。礼儀作法を学ばせたいのであれば武道なんかじゃなく、ハナから小笠原流や茶道をやらせた方が効果的です。・・・って、こんな風に言っちゃったら身も蓋も無いですかね?(笑)

 

7月25日(土)  仙台・拳法(打撃)基礎クラス
I藤君、S木君、O野さんが稽古に参加した。
①準備運動 ②基本各種 ③防禦練習 ④外家拳技術 ⑤歩法 ⑥約束組手 ⑦スパーリング
気温が上がっているので、一つ一つを短目に、休憩を多目に取っての稽古。
最後にタントウを行なって、10時10分頃に道場の電気を消した。暑い中、今週も道場に来た皆さんにはお疲れ様でした。

今回の更新は2週間分という事もあって雑談が多くなってしまった。特に読書記は後に“いつ何を読んだか”を知る為の、私自身の都合で書いてるだけなので、皆さんは読み飛ばすことをお勧めします(笑)。

 

7月24日(金)  仙台・套路(型)クラス
S木君、T沢ジュニア君、中学生I君、O野さん、A目さんが稽古に参加。雨が降って蒸し暑かったが、結構みんな元気に練習(笑)。
①準備運動 ②基本功 ③套路(初心者向けの少林拳を3種類皆で練習)
④各自、套路の練習。夫々の進度に応じて型の練習をした。今夜の様に基礎的な型を一つずつじっくり練習するのは最も大切だ。初心者の多い日には、こうした一つをしっかり行なう事が出来る。後輩の進み具合に合わせて私や先輩(古い生徒)達と指導を手分けすると、教える側の勉強にもなる上、先輩側の理解度や勘違い度(?笑)も見えて今後の指導の足しになる。

途中の休憩で、O野さんが仕事で行って来た外国の話を聞く。こういう余談もまた、楽しい。

⑤棒術の型。九鬼神流(Y先生バージョン)を復習。
⑥柔術。手解きと体捌き、合気技を数本練習。
で、10時20分過ぎに稽古を終了。A目氏はその後も残って形意棍などを復習して帰った様子。

 

7月22日(水)  雑談
三島憲一著・『ニーチェ』を読んでみた。
西洋哲学は何冊読んでも体系的に理解出来ないし、その必要もないと思っている私は、相も変わらず全くワカラン(なら読むなよ)。
思想というモノは矢張り時代の影響を強く受けるのだと思う(影響を受けていない思想は、聖人のものだな)。
哲学、というのは思想が完成していなくても発表できるし、未完成だからこそ、そこから他者が異議・発展したりもする。だから思想的な歴史、という積み重ねがある。
対して宗教哲学というものは、提示者が何らか到達した人の意見だから(例えば仏教で言えば悟りを開いた人の意見)だから、ある意味完成している。だから、時代や人種の差を越えて真理になりうる。哲学は、そうでもないのかもね。
哲学の面白さ(又はつまらなさ)は未完成の所にあるんだろうかな、と思ったり。

 

7月21日(火)  雑談
今夜は震災後に知り合った真言宗醍醐派の坊さんと2人で飲もうよ!と約束していたのだが、急に当方の都合が悪くなってしまい「又の機会に・・・」という残念な結果に。わざわざ予定を空けて貰ったというのに、実に申し訳ない事になってしまった。

前夜、1人で飲んでいて暇だったので、「特殊警棒やスラッパーみたいなサイズの片手武器は利き手じゃなく、反対の手に持つと良いんだぜ。ベイビー」(以下具体的内容は略)みたいなメールを現・旧門下生達に一方的に送りつけてみた。ニヤリ。

 

7月19日(日)  雑談
仙台からI藤君が飲みに来た。寺には私一人だったし、飲み相手がいて、大変楽しかった(笑)。
色々話す中で哲学に詳しかったりと、彼の新たな一面を知る事も出来た。やっぱり道場の付き合いだけでは、その人となりが解らないものだなぁ・・・と改めて。

そういや全く無関係な話なんだが、4月に高野山に行った時の事。
ある宿泊客が帰りがけに「朝ごはんが冷たかった。気ぃつけてや」と苦情を言って帰った。宿坊でそういう文句を聞いたのは(私は)初めてだったが、確かに値上がりもしたようで安い寺でも一泊9千円位になったらしいから、苦情も言いやすくはなってるのかも知れないな。ま、それにしても苦情の内容が大阪の人っぽくて笑った。
寺(宿坊)の朝食ってのは、朝の勤行・法話の間に準備するから、どうしてもその時によって時間配分が難しいかも知れないんだけどね。

 

7月18日(土)  仙台・拳法(打撃)基礎クラス
寺の都合で道場に出るのは不可能か?と思ったが、何とか調整をつけて道場へ行く事が出来た。
今夜の道場に来たのはT沢さんのみだったので、メニューを変更し正宗太極拳を練習。体重や手の位置など細部を(憶えられる範囲で)学んで貰い、時に用法も説明しつつ套路も数動作進んだ。
五行拳も一から復習しようかと思ったが、流石に消化不良を起こしそうなので(笑)、今夜は太極拳のみで9時過ぎに稽古を終了。習った事を(憶えてる範囲で良いので)頭に叩き込んで復習あるのみ、であります。

古書店で本を眺めていて村井幸三・『お坊さんが困る仏教の話』ってな本が有ったので読んでみた。・・・この程度で「困る」だなんてぇー坊さんが居たなら、それは余程勉強不足か覚悟がないだろう(笑)。私にゃてんで困らん内容だ。
もし、この本を読んで(真に受けて)“坊主をギャフン!と言わせてやろう”だなんて挑んだら、ケチョンケチョンにやっつけられるキケンがあります。・・・ちょっぴりイヤな言い方をすれば、結局、素人が少々勉強した所で本職をやり込めるのは不可能って事を証明したみたいな本でした。あ、でもね、言いたい事は分かりますし、当然同感点もあります。悪意の無いのも分かりますし。

 

7月17日(金)  仙台・套路(型)クラス
本職(寺)の都合で少し遅れて道場に着くと、T沢ジュニア君と中学生I君がS木君の音頭で準備体操中。折角なので、そのまま準備運動と基本功をS君の指導に任せ、私は皆の動作の不正確な箇所を指導して回った。
次の練習に入る前にI藤君が到着。2人組みになって攻防型の復習。その後、手解き類と関節に負担の掛からない投げ技を一種練習。
後半は套路を練習し、10時過ぎに今夜の稽古を終了。

O澤さんから稽古に対するメールが届いた。打つ為の練習が楽しいという事、様々な練習を経て太極拳に還元したいという事・・・当会に来た事を喜んでくれる生徒さんが居るのは嬉しい事だ。

ところで。
修験系のマジナイに『九字(切り)』がある。「九字」という言葉を知らない人でも、「臨・兵・闘・者~」と聞けば分かるであろう、アレだ(笑)。
あれはイマドキは本でもネットでも憶える事が出来るそうだ。が、本やネットでは重要な所は隠してあったり、繋がりがカットされていたりするようだ。ま、九字そのものが出典の怪しいものだから、ある意味伝系(方法)が人によってバラバラなのも仕方がない(笑)。
とまれ、実際に師から習うからこそ“これは効くぞ!”と思える筈だ。術者が“これは効果がある”と思えなかったら、効果は半減だろう(笑)。伝授、という独特の雰囲気の中で教わるからこそ、力になるのだ。
さて、武術の奥伝の方では、その様な修験系のマジナイが入っているようだ。私も幾つかの伝書を見た事がある。
実際に戦う場で、相手に飲まれてしまったら実力が発揮できない。どんなに稽古していても、半分の実力も出ない。そこで九字やマジナイをする事で、“俺は神仏に守られているのだ・縦横無尽に戦える!”との自信に繋がるのだろう。そういう効果を期待してのモノだろう。
最後にはメンタルになる。武術の伝承にマジナイが入っているのは、結局はその部分だと思うのだ。
“あんな奴に勝てないよ~”と思ってしまったら、勝てるものも勝てないものだからね(笑)。

 

7月16日(木)
岸田秀・『性的唯幻論序説』を読んだ。「人間は本能が壊れた生き物であり、性欲も幻想によって作られる」との論は、有名な竹内氏の書く、遺伝子の策略(つまり本能)とまた違っていて面白いい。
試論、って印象を受けました。一寸すっきり肯けなかった箇所もありましたし。
・・・しかし、なるほど、この論で行けば、幻想であるからこそ悟ったならば性欲も離れられるという事か。そう考えると、ある意味、「○○が食べたい」「もっと美味しい物が食べたい」などという食欲に関する欲求も“幻想”からなのだろう。体を維持するために必要な食とはまた違って。とか、何でも仏教に結び付けてしまうのが職業病ですが(笑)。

 

7月11日(土)  仙台・拳法(打撃)基礎クラス
私が道場到着時点で既にT沢さん、I藤君、S木君が練習中。
20時、稽古開始。①準備運動 ②基本 ③防禦練習。防禦練習中にI藤君の顔面攻撃をかわし損なったS木君が鼻血。慣れていても実際に攻防の練習をしていれば、こういう事も偶にはある。
出血が結構多そうだったので、その後ハードな動きは控え、ゆったりと型を復習。神道流と南方心眼流。
最後に顔面なしスパーを軽く行ない、いつもより少し早く9時45分頃に稽古を終了。当会では顔面金的有りスパーが普通であり、顔面なしは殆どやらないが、偶にやると顔面攻撃の有る無しだけで間合が変わり、有効な攻撃も違って来るという事が実感できる。なのでルールの違う者同士が、相手のルールに合わせて戦うのは負けて普通なんだなぁ・・・という事を理解できれば一つ勉強になる筈である。そこが分かった上で、他流同士で行なわれた試合を見ると、勝敗というものは別の意味を持って来るだろう。

 

7月10日(金)  仙台・套路(型)クラス
今夜は準備体操と基本功の後、九鬼神流棒術、専作伝棒術、神道流剣術(以上日本武術)、攻防型、截脚(以上中国武術)を夫々短時間ずつ練習(復習)した。
この様に一つに時間をかけず、短い時間で練習すると集中出来たり、メリハリがあって刺激的で良いかも知れない。・・・が、ある程度以上の年数をやっている人なら、この方法でも良いだろうが、最近入会したばかりの人達には混乱を与えそうだ(笑)。まだ慣れていない人は、出来るだけ(憶えたものだけでも)家で復習して下さい。
今夜はR枝さん、中学生のI君(今夜入会)、K池君、M子さん、I藤君が稽古に参加した。
後半は套路練習の時間にした。単攻防を練習していた女性陣に、型に出て来るショート・パンチの説明。男性も集まり、標的を使って打ち方の練習をした。つまりは、少ない力(労力)で良いパンチを出す練習、という事なのだが、これが套路の動きとも共通するし、発勁の原理でもある、という事を理解して貰えたと思う。「今までの自分の動きには悪いクセがある!」と気付けた人も居たようで何より。ついでに、ショート・パンチの実用法を一つ、皆で練習。こういったケンカテクニック的な荒い練習には、男女とも喜びの声が上がる(笑)。
最後に神道流を再びサラッと復習し、10時半頃に道場は消灯。
O澤さんが剣(中国剣)のフサを持って来てくれたので、有難く頂戴した(道場に置いている剣は津波で流された車内から引っ張り出して来た奴なので、フサが腐って取れてしまっていた)。なのでついでに市販の鎖を利用してフサを武器化する工夫を伝授した(笑)。

型、特に1人練習の套路なんてーのは、“これって何の役に立つんじゃろうか?”と思いがちなんだが、型ってのはエライもんで(笑)、套路をそれなりにしっかり練習していると、師匠が「この動きはこの様に使う」とやってくれたのを見ただけで同じ技が出来る様になっていたりする。特にその動き(用法)を反復練習しなくても、使えるようになっているものだ。
又、ちょっとした一つのヒントから全て繋がって解っちゃったりもする。勿論それには導いてくれる師が必要ではあるのだが。
型というものが何故そんな効果があるのか(そう出来ているのか)は解らないが、これが型(套路)ならではのモノなのである。不思議よのう(笑)。
尤も、套路(型)から何かを引き出せる、というのも実は才能であって、解らない人は何年やっても何一つ解らないのかも知れないが。

 

7月4日(土)  仙台教室・拳法(打撃)基礎クラス
仕事の都合(大きな仕事の準備)で道場へ行けず。I藤君に稽古を一任した。・・・とこれだけでは話が淋しいので(?)、以下に雑談を。

20代~30代の8年ほどお世話になった古流道場では組手、所謂自由攻防練習は行なわなかった。
私は子供の時分から自由組手はやって来ていたから、何の不便も感じなかったが、門下生の中には「この道場は乱取をしないから強くなったか分からない」とこぼしていた者達もいたらしい。
クチは悪いが、はっきり言ってしまおう。道場でやらないのであれば、自分でやったら良いじゃないか? 古流では「自由組手」というと渋い顔をする先生も少なくないのが事実だ。技が荒れるとの理由があるからだ。
実際古流、特に柔術系の技は打撃が飛んでくる自由組手では技が出難く(その理由がある。割愛するが、その位は自分の経験から導き出すべきです)、低レベルなキックボクシングにしかならなかったりする。しかし、それでも続けている内に柔術も身につき、自由攻防にも慣れると“出て来る技”というものがある。それが打撃専門家相手でも自分の得意手になる。しかし、そこまでは結構な時間はかかる。これにも努力が必要だ。
お、ぽろっと横道に逸れた。ぺろっと戻そう。ま、そんな訳で自由攻防練習をやりたいのなら自分でやれる場所を探し、見つからなければ自分で仲間を募ってやれば済む話じゃないのかいな。
それもせず、「自由組手をしないから不足だ云々」と言っているのは、馬鹿じゃないのか。いや、ただの馬鹿だわな。
強くなるには、いや、全て何事かを身につけ上達するには人から教えられ、与えられた事をするだけではなく、自身での工夫が必要だなのだ。そんな事も分からんのだろうか。
だから結局、上手くなれんのだ。気付いているだろうか?(笑)

 

7月3日(金)  仙台教室・套路(型)クラス
夕方、急な大きな仕事依頼が入り、道場に遅れる可能性があったが、何とか間に合った。
稽古前、少し早く来たS木君に今後の武術の狙いを話す。しまった、重要な話だというのに一杯の酒も奢られずに喋ってしまった!(笑)

今夜の参加者はS木君、O原君、O野さん、K池君、I藤君。少人数を良い事に(?)、久し振りに武器術の練習。Y先生に教えて頂いた棒術や剣術を、覚えている者が指導者になる形で練習。何度も言ってる様に、私はもう新しい事は頭に入って来ないので(笑)、先ずは若い人達に覚えて貰って少しずつ彼等から習わないといけない。
稽古は10時で終了。日本の武術の細やかさと中国武術の大雑把さなど、極端なハナシをして大笑いしながらの楽しい2時間。

稽古了後、O野さんから老八掌の套路について質問が。それなりに自宅で稽古しているって事なので、素晴らしい。
上達へは結局は熱意だし、その熱意が続くか、という点だけであります。

 

 

 

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